8月14日、カルッツ川崎で日本代表とニュージーランド代表によるInternational Basketball Warm-up Game 2019(ウォームアップ試合)が行なわれ、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)に加え、前回の試合を右足首の捻挫で欠場していた渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)も先発ラインナップに名を連ねた。日本は87-104で敗戦。日本は同じニュージーランド相手に8月12日に99-89で勝利していた。
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25分30秒出場した八村は19得点、9リバウンドを記録。渡邊は前半のみの出場で、10分49秒で6得点だった。
日本は、試合序盤に渡邊の厳しいディフェンスから速攻を生み出し、八村がドライブを仕掛けた結果としてバスケットカウントを得るという場面があり、前戦に続いてこの試合も良い流れを掴むかと思われた。
しかし、ターンオーバーからの失点、特に相手の3ポイントショットに苦しんだ日本はなかなかリズムに乗ることができなかった。八村は「出だしが悪く、オフェンスでもディフェンスでもチームとして機能できなかった」と語った。
後半に入ると、ダラス・マーベリックスのサマーリーグチームに参加した馬場雄大(アルバルク東京)の積極的なドライブから多くのチャンスを生み出すなど、日本が猛反撃を見せる。最大20点まで広がっていた点差を一時は一桁まで削ったものの、その勢いに乗り切ることはできず、逆転には至らなかった。
八村は「後半盛り返し、良い流れも作れたのですが、前半の悪さが最後まで影響しました」と説明した。
ニュージーランドのポール・ヘナーレ・ヘッドコーチは八村に関して「先日の試合で良い活躍をされてしまったので、しっかりと動画をチェックして対策を練った」と述べている。
「より多くのヘルプを彼に当てるように意識した。トラップとまではいかないが、ショットクロックの早い段階で彼がボールを手放さないといけない状況を作り、違う選手に攻めさせるようにした。あれほどディフェンスを引き付けることができる選手なので、これは最大級の賛辞だと思ってくれていい」。
この試合の出場は10分と当初から決められていた渡邊は、八村と元NBA選手であるニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)とともに初めて結成された日本版“ビッグスリー”でプレイできたことに関して、「一緒にやっていて楽しかった。ケガもあって練習ができていなかったので、久しぶりにプレイができてよかったです」と喜びを語った。
一方で試合内容に関しては「(ニュージーランドは)強い相手なので、そういう相手に今日みたいなゲーム展開だとワールドカップでは1勝もできないと思います」と気を引き締めた。
「前回我々が勝って少しリラックスしていた部分と、相手は負けて今日は絶対に勝たないといけないという気持ちの差が、正直かなり出ていたと思います。常に挑戦者の気持ちでプレイしていかなければダメだなと感じました」。
日本代表は今後、22日にアルゼンチン、24日にドイツ、25日にチュニジアと国際試合(いずれもさいたまスーパーアリーナ)を行なう。ワールドカップは8月31日に開幕し、9月1日にトルコ、3日にチェコ、5日にアメリカと対戦する。
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