トロント・ラプターズは6月13日(日本時間14日)、新ヘッドコーチにダルコ・ラヤコビッチが就任したことを発表した。契約内容の詳細は公表されていない。
メンフィス・グリズリーズでここ3シーズンにわたりアシスタントコーチを務めてきたラヤコビッチは、ラプターズの球団通算10人目の指揮官となる。
バイスチェアマン兼社長のマサイ・ウジリは、「我々は新たな考えや姿勢、そして新しいヘッドコーチの新時代に突入しています。ですが、目標は変わりません。勝利、優勝です」と話した。
「ダルコとはそれらの目標、文化やプロ意識、ハードワークへの信念を共有できています。バスケットボールを学び、指導することへの取り組みぶりはエリート級であり、ラプターズファミリーに彼を歓迎できて、我々はとてもうれしく思っています」
セルビア出身のラヤコビッチは、2012年から2019年までオクラホマシティ・サンダーで仕事し、2014年から2019年までの5シーズンにわたってアシスタントコーチを務めた。この5シーズンでサンダーは平均49勝を記録し、4シーズンでプレイオフに進出。2016年はウェスタン・カンファレンス・ファイナルに勝ち進んだ。ラヤコビッチは2019-2020シーズンにフェニックス・サンズでもアシスタントコーチを務めている。
ラヤコビッチは2012年にサンダーのGリーグ傘下タルサ・66ersのヘッドコーチに就任。北米以外の出身でGリーグ初のヘッドコーチとなった。2014年までの2シーズンで51勝49敗(51.0%)を記録。2013年はセミファイナルまで勝ち進んでいる。サンダーのアシスタントコーチのひとりとして2014年のニューオーリンズでのNBAオールスターゲームにも参加した。
ラヤコビッチは「ラプターズのようなエリート球団に加わり、指揮を執ることは、プロとしての人生を通じて私が目指してきたことです」と話している。
「支えてくれる経営陣、ファンタスティックなフロントオフィスとファン、エリート級の選手たちがいる球団に加わることは、素晴らしい機会です。成長、プレイオフ、優勝と、目標達成に向けて一緒に仕事をしていくこれからの旅路を楽しみにしています」
ラヤコビッチは2009年から2012年までスペインでヘッドコーチ、2004年から2011年まではヨーロッパのスカウトコンサルタントを務め、NBAサマーリーグでサンアントニオ・スパーズのアシスタントコーチも務めた。
2019年に中国で開催されたFIBAワールドカップではセルビア代表のアシスタントコーチも務め、5位入賞に貢献した。同大会の5-8位決定戦でセルビアはアメリカに勝利している。