八村塁「ずっと練習してきて、こういうときを待っていた」|グリズリーズ第3戦後一問一答(4月23日/現地22日)

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宮地陽子 Yoko Miyaji

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ロサンゼルス・レイカーズの八村塁が、4月23日(現地22日)にホームのクリプトドットコム・アリーナで行われたメンフィス・グリズリーズとのファーストラウンド第3戦後にメディアの取材に応じた。

この試合で八村は、22分6秒間のプレイで16得点、5リバウンド、1スティールを記録し、レイカーズが111-101で勝利した。

以下、八村の試合後の一問一答(英語での質疑応答の翻訳。質問は要約)。


ずっと練習してきて、こういうときを待っていた

──チームとして、第1クォーターからのマインドセット、アプローチについて。

八村:今夜は、僕らはプレイする準備ができていたと思います。前回、彼らのホームでは悔しい負け試合でしたが、昨日はとても良い練習ができました。みんな、とても集中していて、僕らがどんなチームなのかを見せることができたと思います。ステイトメントを出すことができた試合でした。良かったと思います。

──このシリーズのフィジカリティーについて。

八村:僕らはうまくやっていると思います。もちろん、彼らがフィジカルなプレイをしてくるというのはわかっていました。ただ、時々ダーティーなプレイをしてくるので、気をつけなくてはいけないですね。

──今シリーズで3ポイントショットを合計12本中9本決めていることについて。

八村:ずっと練習してきて、こういうときを待っていたんです。自信を持って3Pを打てていますし、みんなから打つ準備をして、どんどん打っていけと励まされています。
 
──試合に出て最初の3分ぐらいで3Pを決め、立て続けに7得点をあげて26点リードになり、会場が盛り上がってグリズリーズがタイムアウトを取っていましたが、あの一連の時間帯はどんな気分でしたか?

八村:良い気分でしたね。今日、シュート練習のときに、この会場で(観客が満席に入っての)プレイオフ試合は2013年以来初だという話を聞いたところでした。クレイジーなことです。そのことは知らなかったので、その話を聞いて、クレイジーな雰囲気になるだろうと思っていました。今夜の観客はものすごく盛り上がっていましたし、僕らのエナジーも良かったですし、とても良かったです。
 
──2013年にあなたは何をしていましたか。

八村:2013年は、僕がバスケットボールを始めた年じゃないかな。13歳のときからバスケットボールを始めたので、そうだと思います。(※実際は2013年時で15歳なので本人の勘違い)

こういう大きな試合、大きな場面は大好き

──自信について。

八村:僕はただ、バスケットボールをしているだけです。こういう大きな試合、大きな場面は大好きです。僕らのケミストリーは毎日、毎試合良くなってきていると思います。とにかく楽しくプレイして、試合に勝っているだけです。

──今夜やこのシリーズの第1戦のような試合をすることで、さらに自信がついてくるか?

八村:とにかく、ハードにプレイし続ける必要があります。僕が今、一番に考えているのはそのことです。オフェンスでもディフェンスでも、アグレッシブにやるように心がけているので、こういうプレイができているのだと思います。

──第4Qに、グリズリーズ選手に対して怒っていた理由。

八村:速攻で走っていたら後ろから押されて、しかも、バランスを崩したところに別の選手から、今度は引っ張られたので、怒ったんです。彼らはそういうダーティーなことをやってくるから、気を付けなくてはいけないんです。そういうことをやられるままはできないと知らせる必要がありました。彼にそう言ったんです。そういうことはするなと。フィジカルなプレイをするのはいいけれど、ダーティーなプレイは故障にもつながるので。

──2日後の第4戦に向けての準備について。

八村:明日はフィルムセッションをして、少しウォークスルーをするだろうと思います。本格的な練習ではないですけれど、集中して取り組む必要があります。身体を休めることも必要ですけれど、細かいところまで集中する必要があります。彼らはアジャストしてくると思うので、僕らも集中し続ける必要があります。

取材・一問一答構成:宮地陽子


第4戦は4月25日 午前11時(現地24日)、再びクリプトドットコム・アリーナで行われる。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

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東京都出身。ロサンゼルスを拠点とするスポーツライター。バスケットボールを専門とし、NBAやアメリカで活動する日本人選手、国際大会等を取材し、複数の媒体に寄稿。著書に「The Man ~ マイケル・ジョーダン・ストーリー完結編」(日本文化出版)、「スラムダンク奨学生インタビュー その先の世界へ」(集英社)、編書に田臥勇太著「Never Too Late 今からでも遅くない」(日本文化出版)