フェニックス・サンズは6月6日(日本時間7日)、フランク・ボーゲルが新ヘッドコーチに就任したことを発表した。
オーナーのマット・イシュビアは、「新ヘッドコーチとしてボーゲルをサンズに歓迎できてうれしいです」と話している。
「球団にとって重要な日となります。我々はコート内外で優勝の文化を築き続けています。フランクは熟練したコーチで、NBAで優勝する方法を理解しています。これは我々が優先したことでした。フランクは素晴らしい気質と労働倫理をもたらしてくれるでしょう。あらゆるスポーツで有数の球団を築き続けるための理想的なリーダーとなってくれるはずです」
サンズは指揮官の人選において、「NBAのヘッドコーチとして成功を収めてきた実績があり、タイトル獲得や才能ある選手たちと勝利の文化を築くのに必要な経験をサンズにもたらす」として、ボーゲルが際立ったと発表。「ボーゲルは選手たちとつながり、選手たちを成長させ、ダイナミックなコーチングスタッフをつくり上げるスキルを確立しており、その創造性や関係構築の能力も重要な要素でした」としている。
ボーゲルは「サンズのヘッドコーチに任命されて光栄です」と述べた。
「サンズは一線級の球団であり、この機会をいただけて、マット・イシュビアやジェームズ・ジョーンズに感謝しています。非常に才能があり、勝利を目指しているチームで、仕事を始めるのに興奮しています」
バスケットボール運営部代表のジョーンズGMは、「新ヘッドコーチとしてフランクのことを発表できてうれしく思います。計画を発展させていく中で彼と協力できるのが楽しみです」と話している。
「フランクはバスケットボール界で有数のコーチで、実績ある勝者であり、この10年でリーグ有数のタフな守備を率いてきました。チームを次のレベルに引き上げるのに適切なリーダー、計画を築く人物です」
ボーゲルはインディアナ・ペイサーズ、オーランド・マジック、ロサンゼルス・レイカーズと、NBAで11年にわたってヘッドコーチを務めてきた。2020年にはレイカーズで優勝を飾っている。指揮を執ってきたうちの3シーズンでボーゲルのチームはリーグトップ、5シーズンでリーグトップ3のディフェンシブレーティングを記録した。ボーゲルがNBAでヘッドコーチを務めるようになった2010-2011シーズン以降で最多の数字だ。
レイカーズでの1年目だった2019-2020シーズンには、レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスを擁したチームを率い、レギュラーシーズンでウェスタン・カンファレンス最高成績を収め、プレイオフでは16勝5敗という成績で優勝を達成した。
ボーゲルはNBAで指揮を執った11シーズンのうち、7シーズンでプレイオフに進出。優勝シーズンを含む3シーズンで地区決勝まで勝ち進んだ。ポストシーズンの勝率は55.7%。プレイオフの70試合超で采配を振るった指揮官の中では15位の数字となっている。
サンズにとって球団史上21人目、優勝経験者としては初の指揮官となるボーゲルは、通算でレギュラーシーズン431勝389敗を記録。3シーズンでディビジョン優勝を果たし、2シーズンで第1シードを獲得している。月間最優秀コーチ受賞5回、年間最優秀コーチの投票でトップ5入りが3回。オールスターゲームで2回指揮を執っている。
ボストン・セルティックスでビデオコーディネーターとしてNBAでのキャリアを始めたボーゲルは、2001-2002シーズンにセルティックスのアシスタントコーチに就任。2004年まで務めると、その後も2004-2005シーズンにフィラデルフィア・76ers、2007年から2011年までペイサーズでアシスタントコーチを務め、2010-11シーズンに暫定ヘッドコーチに就任し、チームをプレイオフに導いた。