ジャレル・ミラーが統一王者アンソニー・ジョシュアとの6月MSG決戦に向け「7回KO」宣言

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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壮言大語のミラー、ジョシュアを7回KO予告

現地時間6月1日、アメリカ・ニューヨークの“ボクシングの殿堂”マディソン・スクエア・ガーデンで行われるWBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー王座戦に向け、挑戦者ジャレル・ミラー（アメリカ）が王者アンソニー・ジョシュア（イギリス）に向け、怪気炎を上げた。

挑戦が正式に決まる前の昨夏の記者会見でジョシュアと同席して以来、トラッシュトークを飛ばし続けているミラー。イギリスのTV局「Sky Sports」の取材に対し、ミラーはこう豪語した。

「俺様は予想なんてもんは嫌いだ。だが、俺様はジョシュアを7回でKOするだろうな……見えるぜ、俺様には。俺様のオーバーハンドの右、そして左のボディフックがヤツ（ジョシュア）に突き刺さるだろうよ」

予想は嫌いだといいつつ、決め手まで豪語したミラー。KO記録は止まったものの、22戦無敗の現世代最強と目されるジョシュアに対してあくまでビッグマウスを展開するが、業界やファンの目を意識してか、鼻息荒くこうも語った

「俺様はジョシュアの過去には興味はねぇよ。俺様はヤツを倒し、世界中のボクシングファンに俺の存在を知らしめることになるだろう。ヤツも過去の俺を想定すべきじゃないぜ」

対する王者ジョシュアは、一連のミラーの不遜な言動に怒りを露わにしながらも、ボクシングの本場であるアメリカデビューに向けて集中しているようで、「基本通りにやるだけ。何も気にしてないよ」と大局を見据えて平常心で答えている。

キューバのキングコングがジョシュア、ワイルダー戦を所望

一方、ドル箱スターのジョシュアとの対戦は多くのヘビー級ファイターにとって垂涎の的だ。タイソン・フューリーが復帰前後からジョシュア戦に向けて色気を出し続けているように、現地時間3月2日にクリスチャン・ハマーに勝利したルイス・オルティス（キューバ）も、WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダーやジョシュアとの試合を要望している。

「ハードなファイトを強いられても、私は試合のリズムを感じ取って燃え上がることができる。40歳でもね。アンソニー・ジョシュア、デオンテイ・ワイルダー、私の準備はできてるよ」

昨年3月のワイルダー戦以外、黒星のないオルティス（無効試合2）。ジョシュアの対戦者候補のひとりとして実績、資質ともに十分なファイターだろう。

まずはMSG決戦を終えてからの話となるが、アンソニー・ジョシュアとジャレル・ミラーの両者の激突は、現地時間6月1日（日本時間2日）、アメリカではDAZNで独占中継される（日本での配信は現時点で未定）。