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B.LEAGUE(Bリーグ)のレバンガ北海道には、「三刀流」という他に類を見ないキャリアを送る人物がいる。
現役最高齢選手として25年目のシーズンを戦うかたわら、オフコートでは北海道の球団社長としてチームの運営に尽力。さらに昨年9月からは、Bリーグの理事という肩書きも加わった。5月14日に48歳となる、折茂武彦がその人だ。
通算出場時間は前人未到の2万分超え
1993年に当時の実業団チーム、トヨタ自動車(現アルバルク東京)に入団して以来、折茂が今日まで長らく現役を続けられている理由は、故障の少なさと類い稀なシュートセンスにある。昨季のBリーグ開幕以降は全試合に出場中で、シックスマンとして平均20分程度プレイしている。今年2月10日のサンロッカーズ渋谷戦で、国内リーグ戦の通算出場時間は2万分に到達した。
コート上での武器は3ポイントショットだ。昨年11月には通算成功数が1000本に到達。シュートの精度はもちろん、ディフェンダーとの駆け引きやスクリーンの使い方など、パスを受けるまでの動作一つひとつも老獪だ。
【レジェンドが新たな記録を樹立】
— レバンガ北海道 (@levangakousiki) 2017年11月6日
レバンガ北海道#9折茂武彦選手が、自身の代名詞である3Pシュート成功数、通算1000本を達成!
全てはチームの勝利のために!
congratulations!!#Bリーグ#レバンガ北海道#折茂武彦#普段見せない#1000本ポーズ pic.twitter.com/lYkua6XEbv
目標は「50歳で東京五輪出場」
Bリーグ初年度の昨季、折茂はファイナルでテレビの解説を務めた。会場の代々木第一体育館に1万を超えるファンが集まり、栃木ブレックスと川崎ブレイブサンダースが熱戦を繰り広げる光景を目の当たりにすると、嬉しさ、悔しさ、寂しさ、様々な感情が折茂の胸を去来した。
「もう一度あの舞台に立ちたい」。
折茂の腹は決まった。
昨季終了後、北海道との契約更新を発表。さらに、日本代表として2020年の東京オリンピック出場を目指すと宣言した。50歳にして迎える一大イベントに、「バスケを始めてからずっと夢だったものをあきらめる必要はない」と思いの丈を打ち明けた。
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今週末の4月28、29日に北海道が対戦するのは、東地区首位の千葉ジェッツだ。今季は4戦全敗と圧倒されている。だが、すでにチャンピオンシップ出場を逃した北海道ではあるものの、簡単に負けるわけにはいかない。折茂には選手としての意地があり、地元で応援してくれるファン――平均入場者数は前年比で133%――がいるのだ。
守るものがある人間は、強い。格上のチームに対して一歩も引かない折茂が、番狂わせを起こすキーマンとなるはずだ。