常廣羽也斗(青山学院大/投手/右投右打)は、2023年のドラフト上位指名候補として大きな注目を浴びている。常廣の基本プロフィール、選手としての特徴やプレースタイル、主な戦績、経歴などについて紹介する。
常廣羽也斗の基本プロフィール
- 氏名(読み/ローマ字表記):常廣羽也斗(つねひろ はやと/Tsunehiro Hayato)
- 生年月日:2001年9月18日
- 投打:右投右打
- 出身地:大分県
- 身長・体重:180cm・73kg
所属チーム歴:豊府小(豊府少年野球団)ー南大分中(大分シニア)ー大分舞鶴高ー青山学院大
※身長・体重は青山学院大学硬式野球部公式ウェブサイトより(2023年7月25日時点)
選手としての特徴・プレースタイル
身長180センチと投手としては上背はなく、73キロと身体も細身ながら最速が150キロを超える右腕。フォームがしなやかで柔軟性をがある。変化球はスライダー、チェンジアップ、スプリットなどを操る。極端に三振を量産するわけではないものの、ストレートと変化球どちらでも空振りを奪うことができる。コントロールは悪くなく今春の大学選手権でも2試合で19回を投げ与えたフォアボールは2つだけ。
チームでは先発として起用されているものの、大学日本代表では3試合中2試合で中継ぎとして登板。その中継ぎ起用された試合はいずれもリードした9回の場面。ともに1回を投げ無失点、2奪三振と連投も苦にすることなく役割を果たした。
2023年のドラフト候補:上位指名の可能性大
大学生の投手では細野晴希(東洋大)や西舘勇陽(中央大)、武内夏暉(國學院大)らと並んで上位指名候補となっている。プロ志望届けを提出すれば、1位を含めて上位で指名される可能性が高い。
青山学院大のOBでは石川雅規(2001年自由枠/ヤクルト)や吉田正尚(2015年1位/レッドソックス)、杉本裕太郎(2015年10位/オリックス)らが日米で活躍中。とくに常廣と同じ投手の石川は1年目に新人王を受賞し、球界最年長となった今シーズンも一軍でプレーしている圧倒的な存在だ。その他のOBでも井口資仁(前ロッテ監督)や小久保裕紀(ソフトバンク二軍監督)に倉野信次(レンジャーズ傘下マイナー投手コーチ)ら錚々たる名前があがってくる。
常廣もプロ野球やMLBで結果を残したOBたちに一歩でも近づくことに期待がかかる。
常廣羽也斗のこれまでの経歴
大分舞鶴高では1年夏からベンチ入りを果たし、秋には主戦投手となった。2年時は春、夏ともに大分大会の1回戦敗退。新チームとなって臨んだ秋の大分大会は3回戦、3年春の大分大会もベスト4で敗れ九州大会へ出場することはできなかった。最後の夏も2回戦で敗退した。プロ志望届を出すことなく東都大学野球連盟に所属する青山学院大へと進学した。
青山学院大に入学後チームは二部リーグだった。1年春は新型コロナウイルスの影響により開催中止となり秋は登板がなかった。秋にリーグ優勝を果たしたことで2年春からチームは一部リーグへと復帰。自身もリーグ戦初登板を果たす。3年春まで目立った成績はなし。
3年秋に8試合の登板で2勝1敗、防御率0.30(リーグ2位)の成績を残しブレイク。4年春は6試合の登板で3勝0敗、防御率1.44(5位)の成績で優勝に貢献した。初の全国大会となった大学野球選手権では2試合(15回)を投げ無失点、19奪三振の好投でチームを大学日本一に導き自身もMVPと最優秀投手賞を受賞した。決勝の明治大戦では完封し優勝の瞬間にマウンドに立っていた。
その後、侍ジャパン大学日本代表にも選出され日米大学野球選手権大会にも出場。3試合で7回3分の2を投げ11個の三振を奪い優勝に貢献した。
常廣羽也斗の主な戦績
高校1年(2017年)
- 夏の大分大会:ベスト4敗退
- 秋の大分大会:ベスト8敗退
高校2年(2018年)
- 春の大分大会:1回戦敗退
- 夏の大分大会:1回戦敗退
- 秋の大分大会:3回戦敗退
高校3年(2019年)
- 春の大分大会:ベスト4敗退
- 夏の大分大会:2回戦敗退
大学1年(2020年)
- 春季リーグ戦:開催中止(二部)
- 秋季リーグ戦:1位(二部)
大学2年(2021年)
- 春季リーグ戦:5位
- 秋季リーグ戦:2位
大学3年(2022年)
- 春季リーグ戦:4位
- 秋季リーグ戦:3位
大学4年(2023年)
- 春季リーグ戦:1位
- 大学選手権:優勝※MVP、最優秀投手賞受賞
- 日米大学野球選手権大会:優勝
※太字は全国大会もしくは日本代表