ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム(VCARB)のドライバー、角田裕毅にステップアップのチャンスが訪れようとしている。
VCARBの代表ローラン・メキースは、角田がレッドブルへの昇格の可能性を含め、より速い車を持つ大きなチームへの移籍する力があることを示唆した。
この発言は、レッドブルがセルジオ・ペレスと決別した場合、角田とそのチームメイト、リアム・ローソンが将来レッドブルに移籍する可能性があるかどうかを評価されている時期になされたものだ。
角田は今シーズン、ほとんどのグランプリでチームメイトのオーストラリア人ドライバーのダニエル・リカルドを上回る成績を収めてきた。リカルドの解雇後、レッドブルはローソンをジュニアチームに迎え入れ、角田と並べて起用したが、角田はその後もブラジルで7位、ラスベガスで9位という結果を残し、レッドブルが2人のドライバーのどちらを選ぶべきかを示すものとなった。
メキースはカタールGPでの取材で、角田の今年の進歩は誰も予想していなかったと語った。
「彼は今シーズン、誰も予想できなかったような大きな一歩を踏み出したと思う。誇りに思うべきだ」
「彼はもっと速いマシンに乗る準備ができていると思う。我々もそのマシンを提供したいと考えているが、彼はより速いマシン、より速いチーム、あるいはより大きなチームでドライブできると思う」
「レッドブル・レーシングが欲しがるような魅力的な存在に自分たちのドライバーを育てあげることは、このチームの重要なDNAのひとつとなっている。このテストに参加できていることを非常に嬉しく思うし、彼ならば素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれると確信している」
メキースは続けてこう語った。
「いま私が言えるのは、今年彼がやってきたことは誰もが驚くようなことだったということだけ。そして、その驚きがレッドブル・レーシングにとっても良いものであったことを願っている。
我々のビジネスでは誰もが結果に注目している。ドライバーが期待以上のパフォーマンスを見せ始めると、誰もがすぐに意見を変える。だからこそ、裕毅はコース上で超ハイレベルなパフォーマンスを継続して発揮することが重要だ」
今回のメキースのコメントは、レッドブルでの自身の昇格に対して角田が懐疑的なコメントした直後に発表された。角田は、組織内の政治的な動きが自身のステップアップの可能性を阻害していると指摘していた。
原文:Yuki Tsunoda tipped for Red Bull promotion by his team boss
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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