NBAのシーズンは力強く終えることが重要だ。一方で、好発進がチームを成功に導くことも多い。
大半のチームがゆっくりと新シーズンに臨み、物事を解決しようとする。その中で、注目に値する連勝ぶりで他を圧倒するチームが出てくることも少なくない。
NBAの歴史において、開幕から10連勝超を達成したのは15チームしかない。そのうちの3チームが優勝を飾っている。2024-2025シーズン、クリーブランド・キャバリアーズがその座を狙おうとしているところだ。
ここでは、NBAにおける開幕からの連勝記録をまとめる。
NBAの最長開幕連勝記録
NBAの開幕からの最長連勝記録を持つのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズだ。
2015-2016シーズン、ウォリアーズは開幕24連勝を達成。43試合で39勝をあげ、NBA史上最高記録となる73勝9敗という数字を残した。
順位 | チーム | シーズン | 連勝 | 最終成績 |
1. | ウォリアーズ | 2015-16 | 24 | 73勝9敗、NBAファイナル敗退 |
2. | ロケッツ | 1993-94 | 15 | 58勝24敗、優勝 |
キャピトルズ | 1948-49 | 15 | 38勝22敗、BAAファイナル敗退 | |
キャバリアーズ | 2024-25 | 15 | シーズン中 | |
5. | マーベリックス | 2002-03 | 14 | 60勝22敗、西地区決勝敗退 |
セルティックス | 1957-58 | 14 | 49勝23敗、NBAファイナル敗退 | |
7. | ブルズ | 1996-97 | 12 | 69勝13敗、優勝 |
スーパーソニックス | 1982-83 | 12 | 48勝34敗、1回戦敗退 | |
9. | レイカーズ | 1997-98 | 11 | 61勝21敗、西地区決勝敗退 |
ホークス | 1997-98 | 11 | 50勝32敗、1回戦敗退 | |
ブレイザーズ | 1990-91 | 11 | 63勝19敗、西地区決勝敗退 | |
セルティックス | 1964-65 | 11 | 62勝18敗、優勝 | |
13. | 76ers | 2000-01 | 10 | NBAファイナル敗退 |
スーパーソニックス | 1993-94 | 10 | 1回戦敗退 | |
セルティックス | 1972-73 | 10 | 東地区決勝敗退 |
2015-16シーズンのウォリアーズの開幕24連勝
開幕から15連勝超を達成したのは、NBAの歴史でウォリアーズしかいない。満場一致でステフィン・カリーがMVPに輝いた2015-16シーズン、ウォリアーズはスティーブ・カー・ヘッドコーチが健康の理由で一時不在だったにもかかわらず、開幕から24連勝を達成した。
アシスタントコーチのルーク・ウォルトンが代理を務めたウォリアーズは、開幕11試合目にオーバータイム、開幕24試合目にダブルオーバータイムまでもつれ込みながらも、支配的なシーズンスタートとした。
そのダブルオーバータイムまでもつれ込んだ翌日、バック・トゥ・バック(2日連続試合)の2日目に、ウォリアーズはシーズン初黒星を喫した。若きヤニス・アデトクンボやグレッグ・モンロー、ジャバリ・パーカーが率いるミルウォーキー・バックスに13点差で敗れている。
ウォリアーズは開幕した10月27日(同28日)から12月11日(同12日)まで負けなかった。この間、オフェンシブレーティングは114.6、ディフェンシブレーティングは100.7を記録している。対戦相手に100ポゼッションあたり13.9点差をつけた。
最終的にウォリアーズは73勝9敗でレギュラーシーズンを終えたが、NBAファイナルでキャバリアーズに第7戦で敗れている。
原文:NBA longest winning streaks to start a season: Revisiting the Warriors' historic 24-0 run in 2015-16(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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