ここ数年、容赦無く戦力強化を図ってきたロサンゼルス・ドジャースだが、このオフはまだ穴を埋め切れないままでいる。
大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデスらオールスター選手を擁するチームは、開幕前の下馬評通り、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた。
来季もほとんどのスター選手が残留する予定ではあるものの、フリーエージェントとなったヘルナンデスが退団すれば、打線に大きな穴が空く可能性がある。
米紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者は、ヘルナンデスとの再契約に望みを託す一方で、ドジャースがシカゴ・カブスとの大型トレードなど他の選択肢も検討していると報じた。
「ドジャースはもう一人、長距離砲を探している。来季はムーキー・ベッツが希望するショートに戻る予定なので、おそらく(その長距離砲は)外野手となるだろう」とヘイマン氏は伝えている。
「テオスカー・ヘルナンデスの再契約のほか、アンソニー・サンタンデールの獲得、鈴木誠也のトレードが選択肢に挙がっている」
米紙『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者は、ヘルナンデスは1億ドル(1ドル157円換算で約157億円、以下同)の契約を求めているとコメントしている。また、サンタンデールの契約は5年8800万ドル(約138億1600万円)と予想されている。ドジャースが手頃な年俸の外野手を探そうとしているのであれば、鈴木をトレードで獲得することが最善の策となりそうだ。
鈴木は2022年にカブスと5年総額8500万ドル(約133億4500万円)の契約を結んでいるが、2025年と2026年の年俸はそれぞれ1900万ドル(約29億8300万円)となっている。
カブスも鈴木をトレードに出す可能性を検討しているかもしれない。ヒューストン・アストロズからカイル・タッカーを獲得したことで、外野のスタメン候補にはイアン・ハップ、ピート・クロウ・アームストロング、タッカー、そして鈴木が名を連ね、かなり層が厚くなっている。
ドジャースが2025年の連覇を目指して選手の入れ替えを続ける中、残された唯一の課題は、外野手の獲得だろう。ヘルナンデスはじめフリーエージェントとの交渉が長引くようであれば、チームは一転してトレード市場に目を向けることになるだろう。
原文:Dodgers-Cubs trade for $85 million Teoscar Hernández replacement ‘on the table’
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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