トロント・ラプターズは4月21日(日本時間22日)、ニック・ナース・ヘッドコーチを解任したことを発表した。
ラプターズのバイスチェアマン兼球団社長であるマサイ・ウジリは、「このような変更を行うという決断は、決して容易にできるものではなく、また軽々しくできるものでもありません。特に、このフランチャイズの最も歴史的な功績に欠かせない存在であり、チームが最も困難な時期にも堅実なリーダーであった人物であればなおさらです。ニックの多くの成功を振り返りつつ、我々は彼と彼の家族に感謝し、彼らの今後の幸せを祈ります」と述べている。
「これは、我々がリセットし、再び集中して、次のチャンピオンシップを獲得するという目標に到達するための人材と選手を揃える好機となります」
ナースは、2013年にアシスタントコーチとしてラプターズの組織に加わった後、2018年6月にチーム史上9人目のヘッドコーチに就任。初年度にラプターズをフランチャイズ記録にあと1勝の58勝に導き、NBA史上9人目の新人ヘッドコーチとして1年目に優勝を飾った。
翌シーズン、ナースと彼のスタッフはシカゴで開催された2020年NBAオールスターゲームにラプターズ代表として出場。53勝を挙げてそのシーズンを終えた。その功績が認められ、ナースはオーランドで開催されたNBAの「バブル」の期間中にNBA最優秀コーチに選ばれた。
ラプターズの指揮を執った5シーズン(2018~2023)で、ナースは227勝163敗(.582)というチーム史上最高の勝率を記録し、3度のプレイオフ進出を果たし、アトランティック・ディビイジョンとイースタン・カンファレンスで2冠、そして、2019年のNBAチャンピオンを獲得している。
2020-21シーズンにはナース率いるラプターズに渡邊雄太が移籍し、翌2021-22シーズンまでナース指揮のもとで活躍していた。
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