4年ぶりのリーグ優勝を果たした読売ジャイアンツ。投打でバランスの良いチームを作り上げただけに、ドラフトではさらなる強化に、将来も見据えた指名をしたい。本記事では10月24日に行われるプロ野球ドラフト会議での、巨人の指名を予想する。
■読売ジャイアンツの1位指名予想
巨人の1位指名は宗山塁(明治大)と予想する。宗山は広陵高から明治大に進み、1年春から遊撃レギュラーを掴み、今年の3月には野球日本代表・侍ジャパンにも選出された逸材だ(骨折のため出場はなし)。
今季の巨人は攻守でバランスの良いチームを作り上げた。中でも投手陣は完全復活した菅野智之をはじめ、戸郷翔征、山﨑伊織が規定投球回&二桁勝利を記録。助っ人左腕のグリフィンも機能し、井上温大や堀田賢慎、赤星優志らも台頭した。中継ぎも抑えの大勢を筆頭に良い働きを見せた。
攻撃面では岡本和真、丸佳浩、吉川尚輝を中心に、三塁に回った坂本勇人や途中加入のヘルナンデスにモンテス、若手の浅野翔吾らが活躍を見せた。遊撃では2年目の門脇誠、1年目の泉口友汰が健闘を見せたが、盤石とは言えない。
そこに攻守でハイレベルな宗山が加入すれば、レギュラー候補としてはもちろん、競争が激化することによる相乗効果も期待できる。いずれかの選手を二塁や三塁へコンバートする可能性も含め、チーム力の底上げになるだろう。
■読売ジャイアンツのその他の指名予想
1位で宗山の指名に成功した場合、2位以下では2~3年後を見越してスケールの大きな選手を指名したい。特に左腕投手は、支配下で一番若いのが高卒5年目の井上温大と手薄なため、指名しておきたいところ。
スケールの大きな高卒左腕の筆頭候補となるのが、藤田琉生(東海大相模高)だ。198cm96kgの長身から最速150キロを超えるストレートを投げ込む本格派だが、それでいて変化球も多彩で制球力も優れている。1位候補の声も聞こえてくるほどの素材だ。
昨年のドラフトでは徹底して即戦力を指名したように、巨人は補強ポイントを徹底的に指名するケースがある。同じ高卒の冨士大和(大宮東)や、高卒4年目の吉田聖弥(西濃運輸)、最速152キロの德山一翔(環太平洋大)といった左腕を指名できれば一気に層が厚くなる。
また、菅野智之のメジャー移籍の可能性が報じられていることから、即戦力の先発投手も確保しておきたい。寺西成騎(日本体育大)、岩崎峻典(東洋大)、坂口翔颯(國學院大)らを指名できれば数年後のローテ投手としても期待できそうだ。
捕手では今季、岸田行倫が出場機会を増やした。大城卓三、小林誠司も控えていて、高卒5年目の山瀬慎之助も力をつけてきた。育成に時間もかけられる今、春のセンバツを主将として制した箱山遥人(健大高崎高)を指名できれば面白い。
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