FAとなる八村塁はレイカーズに残るのか? 新契約展望や移籍先候補

Stephen Noh

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2022-2023シーズンのロサンゼルス・レイカーズは思うようにいかなかった。だが、彼らは来季に向けて築いていく上での有望な若い選手たちを見つけることができた。そのひとりが、プレイオフでブレイクし、今季の年俸630万ドル(約8億6940万円/1ドル=138円換算)からの飛躍が見込まれる八村塁だ。

まだ25歳の八村は、リーグの様々な球団からの関心を引きつけるだろう。だが、制限つきフリーエージェントであることから、レイカーズには彼をチームに残す上で大きなアドバンテージがある。八村が受け取る他球団からのオファーにマッチすることができるということだ。『Substack』のマーク・スタイン記者や『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、レイカーズがそうするつもりだと報じている。

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ただマッチ可能というだけで、レイカーズが実際にそうするとは限らない。彼らの姿勢は、八村への関心を低く抑えようという試みかもしれない。

レイカーズは2023-2024シーズンでラグジュアリータックス(ぜいたく税)チームになることがすでに見込まれている。八村に対するビッグオファーはさらなる支出につながるのだ。彼らは2021年、アレックス・カルーソを引き留めないことを選び、才能ある選手でも放出する金額のポイントがあることを示した。他球団が大きな重圧をかけてきたら、その額にマッチするのをためらうかもしれない。

八村塁にとって最大の契約は?

レイカーズは初年度3300万ドル(約45億5400万円)からの最長5年契約を八村と結ぶことができる。ほかのチームは同じ3300万ドルからの最長4年契約が可能だ。

八村がその額を手にすることはないだろう。だが、他チームのオファーにマッチするかどうか、レイカーズを迷わせるかもしれないほど、八村の新契約のポテンシャルは大きい。

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八村塁の次の契約はどれくらいの年俸になる?

八村はリーグの多くのチームで質の高いスターターになり得る選手だ。そういった類の選手の平均サラリーは、年俸1000~2000万ドル(約13億8000万~27億6000万円)となる。

比較として、八村と同じ年にドラフト指名された選手たちの延長契約の状況を見てみよう。

  • ジョーダン・プール:4年1億2800万ドル(約176億6400万円)
  • タイラー・ヒーロー:4年1億2000万ドル(約165億6000万円)
  • RJ・バレット:4年1億700万ドル(約147億6600万円)
  • ケルドン・ジョンソン:4年7400万ドル(約102億1200万円)
  • ブランドン・クラーク:4年5000万ドル(約69億円)
  • ダニエル・ギャフォード:3年4000万ドル(約55億2000万円)

いずれも『Spotrac』より

八村塁の来季のチーム候補

どういったオファーを受け取るか次第で、八村は様々なチームに行く可能性がある。

来季のサラリーが1220万ドル(約16億8360万円)未満なら、ミッドレベル例外条項を適用できる。サクラメント・キングス、ニューヨーク・ニックス、ミネソタ・ティンバーウルブズ、ポートランド・トレイルブレイザーズといった球団が契約可能だ。

来季の年俸が1220万ドル以上なら、レイカーズかキャップスペースのあるチームになるだろう。レイカーズにとって幸運なことに、大半のチームが競争から外れることになる。

ヒューストン・ロケッツ、ユタ・ジャズ、サンアントニオ・スパーズ、デトロイト・ピストンズ、オーランド・マジックにはキャップスペースがある。だが、こういったチームは八村のポジションにすでに有望な若手がいるか、選手層が厚い。レイカーズに高額オファーへのマッチというプレッシャーを与えられる最も現実的なチームは、オクラホマシティ・サンダー、インディアナ・ペイサーズ、シャーロット・ホーネッツだ。

とにかく、八村が違うチームに行くとしたら、それはレイカーズが他チームからのオファーにマッチしないことを選んだ場合だけということだ。

最も可能性が高いのは、レイカーズに戻ってくることだろう。彼はレイカーズで幸せそうであり、誰に聞いてもレイカーズは彼のプレイに満足している。

原文:Rui Hachimura free agency details, potential landing spots: How likely is a Lakers return?(抄訳)

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Stephen Noh

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.