2年連続の最下位から2位に躍進した日本ハムにおける、今季の25歳以下の選手たちの一軍での働きを【S、A、B、C】の4段階で評価した。対象は2024年に満25歳以下の選手で、育成契約選手は含まない。
■S評価は先発ローテーションに定着した金村尚真
評価 | 選手名 | 年齢 | 成績 |
---|---|---|---|
S | 金村 尚真 | 24歳 | 29試 7勝6敗6H 防2.38 |
A | 山本 拓実 | 24歳 | 36試 6勝0敗3H 防1.82 |
A | 北山 亘基 | 25歳 | 14試 5勝1敗1H 防2.31 |
B | 柳川 大晟 | 21歳 | 21試 1勝3敗8S1H 防4.09 |
B | 矢澤 宏太 | 24歳 | 17試 1勝2敗3H 防4.05 |
B | 北浦 竜次 | 24歳 | 12試 2勝1敗4H 防3.18 |
B | 福島 蓮 | 21歳 | 12試 2勝3敗 防3.54 |
C | 畔柳 亨丞 | 21歳 | 5試 0勝0敗 防4.50 |
C | 松浦 慶斗 | 21歳 | 5試 0勝0敗1H 防2.25 |
C | 田中 瑛斗 | 25歳 | 3試 0勝0敗 防11.25 |
C | 細野 晴希 | 22歳 | 2試 0勝0敗 防3.86 |
C | 根本 悠楓 | 21歳 | 2試 0勝0敗 防14.54 |
C | 達 孝太 | 20歳 | 1試 1勝0敗 防0.00 |
C | 安西 叶翔 | 20歳 | 一軍登板なし |
投手のS評価は金村尚真。開幕当初は中継ぎとして起用され8試合連続無失点と好スタートを切った。5月上旬から先発に役割を変えると、ローテーションを守りチームを支えた。特に7月は4試合で3勝0敗、防御率2.48の好成績を残している。
A評価は山本拓実と北山亘基の2人を挙げた。移籍2年目の山本は中継ぎながら6勝をマーク。確固たる勝ちパターンではなかったものの防御率も1点台と安定感を見せ重宝された。北山は主に先発として起用され5勝。4月20日のロッテ戦ではプロ初完投初完封を記録するなど、13試合の先発のうち3試合で8回以上を投げ中継ぎ陣を助けた。
柳川大晟、矢澤宏太(投手)、北浦竜次、福島蓮の4人をB評価とした。育成から這い上がってきた柳川と福島はチームを大きく飛躍した。柳川は一時的にクローザーも務め8セーブを挙げる活躍。福島も登板間隔を空けながら12試合に先発しローテーションを助けた。
C評価では2021年ドラフト1位の達孝太がプロ初勝利をマークした。ドラフト1位ルーキーの細野晴希も2試合に登板している。
■GG賞受賞の万波中正がS評価
評価 | 守 | 選手名 | 年齢 | 成績 |
---|---|---|---|---|
S | 外 | 万波 中正 | 24歳 | 136試 率.252 18本 60点 |
A | 捕 | 田宮 裕涼 | 24歳 | 109試 率.277 3本 30点 |
A | 内 | 水野 達稀 | 24歳 | 105試 率.220 7本 37点 |
A | 外 | 水谷 瞬 | 23歳 | 97試 率.287 9本 39点 |
A | 内 | 清宮 幸太郎 | 25歳 | 89試 率.300 15本 51点 |
B | 内 | 奈良間 大己 | 24歳 | 90試 率.180 0本 7点 |
B | 内 | 野村 佑希 | 24歳 | 56試 率.210 2本 9点 |
B | 内 | 細川 凌平 | 22歳 | 51試 率.222 0本 5点 |
C | 投 | 矢澤 宏太 | 24歳 | 28試 率.111 0本 0点 |
C | 外 | 宮崎 一樹 | 23歳 | 4試 率.200 0本 0点 |
C | 捕 | 進藤 勇也 | 22歳 | 2試 率.000 0本 0点 |
C | 内 | 有薗 直輝 | 21歳 | 一軍出場なし |
C | 内 | 阪口 樂 | 21歳 | 一軍出場なし |
C | 外 | 星野 ひので | 19歳 | 一軍出場なし |
C | 内 | 明瀬 諒介 | 19歳 | 一軍出場なし |
野手では万波中正をS評価とした。打率、本塁打ともに前年より若干数字は落としたものの、3年連続で2桁本塁打を達成。また、2年連続でゴールデングラブ賞を受賞とチームの顔になった。
A評価は田宮裕涼、水野達稀、水谷瞬、清宮幸太郎の4人を挙げた。田宮、水野、水谷の3人は前年までの一軍実績はほぼなかった。そのなかで主力級の活躍。とくに水谷は前年まで一軍での出場がなかったにも関わらず、セ・パ交流戦で首位打者を獲得しMVPも受賞した。清宮は故障で出遅れたことで規定打席は未到達だったものの、キャリア初となる打率3割に到達した。
奈良間大己、野村佑希、細川凌平の3人がB評価。途中出場がメインだった奈良間は、二塁、三塁、遊撃と3ポジションで25試合以上に出場しユーティリティーぶりを発揮した。
C評価は矢澤宏太(野手)ら7人で、二刀流の矢澤をのぞいた6人はほぼ一軍での出場がなかった。
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