マイク・タイソンが58歳にしてリングに復帰し、27歳のジェイク・ポールとリングで対戦するという事実を嘲笑する声は多い。だが、『アイアン』マイクはAT&Tスタジアムで試合を行うことで、年齢はただの数字に過ぎないことを証明する気満々だ。
タイソンは2005年、ケビン・マクブライド戦を最後に引退したが、今回の試合はそれ以来のプロボクシングの試合となる。かつての世界ヘビー級統一王者はかつて失ったボクシングへの情熱を今一度取り戻した。今回の試合への意欲は高く、ポールを相手に地上最凶の男を見せつけるつもりだ。
もともと2人の対戦はこの夏に予定されていた。しかし、タイソンが潰瘍の再発で入院したために試合はキャンセルされ、多くのボクシングファンはそれで試合はなくなるものと思った。しかし、タイソンは試合を続行する決意を固め、11月に試合が再設定された。
タイソンは、世界で最も人気のあるインフルエンサーの1人を打ちのめし、自分の王国を取り戻す準備万端だ。
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「自分で思っていたよりも今のオレはタフだと思う」とタイソンは公開練習で語った。「最初、この試合に同意した時には、なんて馬鹿なことを考えていたんだろうと思ったよ。だがもう大丈夫、パーティーの時間だ。準備は万端だ」
2005年以来、タイソンはプロとして試合をしていないものの、2020年にはロイ・ジョーンズJr.を相手にエキシビションマッチをしている。この試合では2人が最後まで戦い抜き、ドローに終わった。
ちなみにこの夜、ポールも元NBA選手のネイト・ロビンソンと試合をして、ノックアウト勝利を収めている。その後、ポールはさまざまな総合格闘技の選手やボクシングのチャンピオンと対戦し、10勝1敗の成績を残している。
現地11月12日に行われた公開練習では、タイソンは往年のようなスイングを披露してみせた。タイソンはミットマンの懐に踏み込むと、角度を変えて鋭いアッパーカットを繰り出した。また、タイソンはほとんど汗を掻くこともなく、相手をコーナーに追い詰めていった。
ノックアウト・アーティストは大抵の場合、最終的にそのパワーを失っていく。だが、タイソンは年を取って動きが鈍くなったとはいえ、その中には常に野獣が潜んでいる。一度は死んだと思われたその野獣をタイソンはジェイク・ポールとの試合で解き放つ準備ができたようだ。
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試合会場となるAT&Tスタジアムには8万人を超える観衆が詰めかけると予想されており、さらに世界中の何百万人という人々がNetflixでこの試合を観ることになるはずだ。タイソンの家族も観戦予定で、息子のアミールはこの試合の解説を担当することになっている。
マイクは公開練習の終了後、息子のアミール、家族、そして世界に向けてメッセージを送りました。
「オレがまた試合をするなんて、100万年経ってもありえないと思っていた。今は家族がすべて。子供たちにとって、今のオレは誰でもない存在だ。
だがその夜（金曜日）が来たら、子供たちは自分の父親が特別な存在であることを思い知るだろう」
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原文：‘The fight is the party’: Focused Mike Tyson looks sharp, ready to put on a show in Jake Paul boxing fight
翻訳・編集：石山修二（スポーティングニュース日本版編集部）
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