ここでは、中央競馬の2歳女王決定戦、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制した歴代優勝馬・騎手及び2~3着のレース結果を一覧にまとめる。
数々の名勝負が繰り広げられ、現在も多くのファンの注目を集める中央競馬のG1レース。競馬は「血のスポーツ」とも呼ばれ、過去の名馬の血を受け継ぎ活躍している現代の強豪馬たちも多い。レースの過去の優勝馬や好走馬、好成績を収めているジョッキーなどの記録・傾向は、予想にも活かせる要チェックのデータだ。
阪神ジュベナイルフィリーズ レース結果・歴代優勝馬・騎手一覧
開催 | 年度 | 優勝馬(騎手) | 2着(騎手) | 3着(騎手) |
第76回 | 2024年 | アルマヴェローチェ(岩田望来) | ビップデイジー(幸英明) | テリオスララ(M.デムーロ) |
第75回 | 2023年 | アスコリピチェーノ(北村宏司) | ステレンボッシュ(C.ルメール) | コラソンビート(横山武史) |
第74回 | 2022年 | リバティアイランド(川田将雅) | シンリョクカ(木幡初也) | ドゥアイズ(吉田隼人) |
第73回 | 2021年 | サークルオブライフ(M.デムーロ) | ラブリイユアアイズ(団野大成) | ウォーターナビレラ(武豊) |
第72回 | 2020年 | ソダシ(吉田隼人) | サトノレイナス(C.ルメール) | ユーバーレーベン(M.デムーロ) |
第71回 | 2019年 | レシステンシア(北村友一) | マルターズディオサ(田辺裕信) | クラヴァシュドール(藤岡佑介) |
第70回 | 2018年 | ダノンファンタジー(C.デムーロ) | クロノジェネシス(北村友一) | ビーチサンバ(福永祐一) |
第69回 | 2017年 | ラッキーライラック(石橋脩) | リリーノーブル(川田将雅) | マウレア(戸崎圭太) |
第68回 | 2016年 | ソウルスターリング(C.ルメール) | リスグラシュー(戸崎圭太) | レーヌミノル(蛯名正義) |
第67回 | 2015年 | メジャーエンブレム(C.ルメール) | ウインファビラス(松岡正海) | ブランボヌール(岩田康誠) |
第66回 | 2014年 | ショウナンアデラ(蛯名正義) | レッツゴードンキ(浜中俊) | ココロノアイ(横山典弘) |
第65回 | 2013年 | レッドリヴェール(戸崎圭太) | ハープスター(川田将雅) | フォーエバーモア(蛯名正義) |
第64回 | 2012年 | ローブティサージュ(秋山真一郎) | クロフネサプライズ(柴山雄一) | レッドセシリア(三浦皇成) |
第63回 | 2011年 | ジョワドヴィーヴル(福永祐一) | アイムユアーズ(I.メンディザバル) | サウンドオブハート(武豊) |
第62回 | 2010年 | レーヴディソール(福永祐一) | ホエールキャプチャ(池添謙一) | ライステラス(M.デムーロ) |
第61回 | 2009年 | アパパネ(蛯名正義) | アニメイトバイオ(内田博幸) | ベストクルーズ(安藤勝己) |
第60回 | 2008年 | ブエナビスタ(安藤勝己) | ダノンベルベール(後藤浩輝) | ミクロコスモス(鮫島良太) |
第59回 | 2007年 | トールポピー(池添謙一) | レーヴダムール(藤岡佑介) | エイムアットビップ(福永祐一) |
第58回 | 2006年 | ウオッカ(四位洋文) | アストンマーチャン(武豊) | ルミナスハーバー(小牧太) |
第57回 | 2005年 | テイエムプリキュア(熊沢重文) | シークレットコード(藤田伸二) | フサイチパンドラ(角田晃一) |
第56回 | 2004年 | ショウナンパントル(吉田豊) | アンブロワーズ(D.ホワイト) | ラインクラフト(福永祐一) |
第55回 | 2003年 | ヤマニンシュクル(四位洋文) | ヤマニンアルシオン(岩田康誠) | コンコルディア(柴田善臣) |
第54回 | 2002年 | ピースオブワールド(福永祐一) | ヤマカツリリー(安藤勝己) | ブランピュール(本田優) |
第53回 | 2001年 | タムロチェリー(O.ペリエ) | アローキャリー(K.ファロン) | オースミコスモ(常石勝義) |
第52回 | 2000年 | テイエムオーシャン(本田優) | ダイワルージュ(北村宏司) | リワードアンセル(後藤浩輝) |
第51回 | 1999年 | ヤマカツスズラン(M.キネーン) | ゲイリーファンキー(蛯名正義) | マヤノメイビー(幸英明) |
第50回 | 1998年 | スティンガー(横山典弘) | エイシンレマーズ(幸英明) | ゴッドインチーフ(河内洋) |
第49回 | 1997年 | アインブライド(古川吉洋) | キュンティア(高橋亮) | ダンツシリウス(O.ペリエ) |
第48回 | 1996年 | メジロドーベル(吉田豊) | シーズプリンセス(四位洋文) | スーパードレス(河内洋) |
第47回 | 1995年 | ビワハイジ(角田晃一) | エアグルーヴ(M.キネーン) | イブキパーシヴ(武豊) |
第46回 | 1994年 | ヤマニンパラダイス(武豊) | スターライトマリー(小島貞博) | エイシンパーリン(南井克巳) |
第45回 | 1993年 | ヒシアマゾン(中舘英二) | ローブモンタント(M.キネーン) | ケイアイメロディー(熊沢重文) |
第44回 | 1992年 | スエヒロジョウオー(田面木博公) | マイネピクシー(村本善之) | カシワズビーナス(P.デイ) |
第43回 | 1991年 | ニシノフラワー(佐藤正雄) | サンエイサンキュー(東信二) | シンコウラブリイ(岡部幸雄) |
第42回 | 1990年 | イブキマイカグラ(南井克巳) | ニホンピロアンデス(岸滋彦) | ミルフォードスルー(武豊) |
第41回 | 1989年 | コガネタイフウ(田原成貴) | ダイタクヘリオス(武豊) | ツルマルミタマオー(河内洋) |
第40回 | 1988年 | ラッキーゲラン(村本善之) | アイドルマリー(田原成貴) | ナイスナイスナイス(丸山勝秀) |
第39回 | 1987年 | サッカーボーイ(内山正博) | ダイタクロンシャン(増井裕) | ジンデンボーイ(田面木博公) |
第38回 | 1986年 | ゴールドシチー(本田優) | サンキンハヤテ(東田幸男) | ファンドリスキー(岩元市三) |
第37回 | 1985年 | カツラギハイデン(西浦勝一) | ノトパーソ(加用正) | ハギノビジョウフ(伊藤清章) |
第36回 | 1984年 | ダイゴトツゲキ(稲葉的海) | マルヨプラード(作田誠二) | マヤノファイター(田原成貴) |
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阪神ジュベナイルフィリーズの過去の優勝馬とレースレコード
1991年から牝馬限定G1になって以来、阪神ジュベナイルフィリーズは数々の後の名牝たちを送り出す2歳牝馬にとっての登竜門となっている。
ビワハイジ(1995年)は自身がこの舞台で2歳女王に輝いただけでなく、繁殖牝馬としてもブエナビスタ(2008年)、ジョワドヴィーヴル(2011年)の2頭の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬を送り出している。札幌3歳ステークス(G3)を制して暮れのG1に挑んだビワハイジは、武豊跨る連勝中のイブキパーシヴ、超良血馬ゴールデンカラーズ、オークス馬ダイナカールの娘エアグルーヴら評判馬と対決。好スタートからすぐハナを切ると2番手以下を少し離してのレースに。直線ではエアグルーヴに迫られるも並ばせない逃げで半馬身差の押し切り勝ちを収めた。
ソダシ(2020年)は阪神ジュベナイルフィリーズで中央競馬史上初の白毛のG1馬となった。白毛は芦毛とは違い、生まれてからすぐ真っ白な毛色とピンク色の肌を有する非常に珍しい毛色。1996年にシラユキヒメという牝馬が突然変異的に白毛馬として生まれ、その子どものブチコ、更にその子どものソダシと白毛の遺伝子は受け継がれていった。その美しい毛色からくる人気だけでなく実力も本物で、新馬戦を圧勝した後に札幌2歳ステークスを札幌競馬場・芝1,800メートルの2歳コースレコードで快勝。続くアルテミスステークス(G3)も難なく突破し阪神ジュベナイルフィリーズでは1番人気に推された。レースは先行集団の一角から進め、直線に入り馬群から抜け出すと外から伸びるメイケイエール、内から捉えにかかるサトノレイナス、更に大外から追い込むユーバーレーベンとの大混戦に。一度はサトノレイナスが先頭に出るも、ゴール直前でソダシが急追し2頭が全く並ぶ形でゴールイン。写真判定の結果、ハナ差の激戦は白毛の馬体が制していた。
阪神ジュベナイルフィリーズのレースレコードはアスコリピチェーノ(2023年)が記録した1:32.6となっている。3番人気の評価で挑んだレースは先行勢の作った速いペースの中団から進め、直線で2番人気コラソンビートと並ぶように進出。先頭に立つと末脚を使うステレンボッシュに差し切りも許さずクビ差のレコード勝ちを収めた。
阪神ジュベナイルフィリーズの歴史
※文中の競走馬の年齢は満年齢(例:旧4歳→3歳)で表記する。
もともとは関西所属の2歳の頂点を決める「阪神3歳ステークス」として1949年に設立され、距離当初の1,200メートルから1,400メートル、1,600メートルと変えながら阪神競馬場で行われてきたが、1991年の開催からは牝馬限定戦となりレース名も「阪神3歳牝馬ステークス」へ。その後の2001年に馬齢表示の国際基準への変更(数え年表記から満年齢表記へ改定)に伴って「阪神ジュベナイルフィリーズ」という題へと生まれ変わった。
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