来季の本契約獲得を目指す河村勇輝「より強く、より速くなれるようなトレーニングをしている」|NBAプレイオフ2025

YOKO B

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メンフィス・グリズリーズの2ウェイ契約選手である河村勇輝は、NBAの規定上、プレイオフに出場はできないがベンチ入りすることが許されており、グリズリーズとともに行動している。

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河村は、4月20日と22日(日本時間21日と23日)に行われたウェスタン・カンファレンスのプレイオフ1回戦、オクラホマシティ・サンダーとの第1戦と第2戦のため、オクラホマ州オクラホマシティ入り。NBA Japanの単独取材に応じ、今シーズンの振り返りと来シーズンに向けた準備について語っている。

以下、河村の一問一答(質問は要約)。

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より強く、より速くなれるようなトレーニングをしている

——身体がひとまわり大きくなったように見えるが。

河村:そうですね。来シーズンはもう少し身体のこう重さ自体もアップして、ビルドアップした中でプレーしたいなと思っているので、まあそのためのトレーニングをしています。 

——どんなトレーニングをしているのか。

河村:ウエイトももちろんやってますが、スピードをより出すためのトレーニングや、身体の厚みを増やすためのトレーニングなどを今は全体的にやっています。単に体重を重くすれば身体が強くなるわけではないので、そのバランスをしっかり見極めながら、自分の強みはしっかりと残しつつ、より強く、より速くなれるようなトレーニングを今グリズリーズのトレーナーと一緒にやっています。

——身体を鍛えると言えば、デズモンド・ベインが「(ユウキは)小さなデズモンド・ベインになれる」と言っていたが。

河村:言ってましたね(笑)

——ベインが話していたストレッチというのは試合前にコートでゆっくりやっているストレッチのことか。

河村:そうです。僕のストレッチのやり方が結構独特で、チームメイトによく「何してるんだ?」って訊かれるんですよね。

僕は昔から股関節とかの可動域を試合の前にしっかりと作りたいと思っていて、ケガ防止のためもあっていろんなストレッチをやっているんですが、まあ、彼らからしたら、もしかしたらそれが面白い動きだったのかなっていう感じですね。

独特のストレッチは股関節周りを大切にしているから

——日本にいた頃からやっている?

河村:そうですね。昔から股関節周りはすごく大切にしていて、お尻とか股関節周りの筋肉をほぐしたり動かしたりすることは大事にしているんで、それをやっています。(ベインは)僕がそれをやったらいつも何か言ってきますね。

——その後ディアンドレ・ジョーダン(デンバー・ナゲッツ)と話すチャンスはあったか。

河村:はい、話しました!日本語で話しました。

——どんな会話だった?

河村:今年のバケーションで日本に行くって言ってました。京都とか東京とか。日本語で「行くよ」って言ってきてびっくりしましました。すごいうまかったですね。本当にびっくりしました。

あと(ジャマール)マレー選手とも日本語でしゃべりました

——彼は何を言っていたのか。

河村:「元気ですか?」って言われて「元気です」って。彼も日本に行くって言っていました。

——この夏の河村選手の帰国予定は?サマーリーグやアジアカップなどいろいろあるが。 

河村:このプレイオフでどこまで行けるか、どこで負けるかによって変わってくるのかなっていうのもあって、サマーリーグまで日本に帰らずにアメリカにいるのか、少し日本に帰るのかっていうのは全然決まっていないですね。

本契約を勝ち取れるようにこの夏は課題に向き合っていきたい

——改めて今シーズンを振り返って。

河村:アメリカに来る前は、この1年はGリーグで経験を積むことを目標にしていたので、自分が思っていた以上に早く2ウェイ契約が取れてNBAのコートに立てたなと思っています。

——NBAにチャレンジしてみて一番の収穫と、来シーズンに向けて取り組みたいことは?

河村:アメリカに最初に来たときに感じたのは、ルールの違いや、相手の長さに対する戸惑いで、そこになかなかアジャストできませんでした。 あとはやっぱり3ポイント(ショット)の精度ですね。その3つがバスケットの技術の中でいうと一番アジャストが必要だなと感じていたところでした。

3Pはシュートホームを改革してより良い方向に進んでいると感じています。相手の長さとか速さ、強さっていうのは、やっぱり戦ってみないとわからないものがありましたが、それはGリーグとNBAの約50試合ぐらいを通して自分的にも慣れてきているなと感じているので、今シーズンで学んだり慣れてきていることは来シーズンにすごくつながると思っています。

まあ逆に言うと、また夏にその部分をしっかりと研ぎ澄ましてやっていかないとまたゼロに戻ってしまって、それだと今シーズンやってきたことがもったいないので、そこはこの夏にしっかりと取り組みながら、また来シーズン、まずは自分の直近の目標である本契約を勝ち取れるように、正しく自分に向き合って、課題に向き合っていければいいなと思っています。


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YOKO B

静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英会話/発音コーチも務める。