WBAスーパー・WBO・IBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュアが、WBC同級王者タイソン・フューリー(ともに英国)との4団体統一戦をもはや望んでいない節があるという。ジョシュアのプロモーター、エディー・ハーン氏のコメントを英国紙『Daily Express』が伝えた。
フューリーが前WBC王者デオンテイ・ワイルダー(米国)との第3戦命令を受け、8月14日の4団体統一戦が棚上げになった際、ジョシュアはTwitterでフューリーを"詐欺師"呼ばわりし、それにフューリーも応じて舌戦を演じていた。その後、ジョシュアはWBO指名挑戦者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)との試合が決まり、その時点では、4団体統一戦は年末に行う意向が両陣営から示されていた。
ジョシュアの"詐欺師"発言は、フューリー陣営がワイルダーとの調停問題が残ったまま4団体統一戦の交渉を進めた点から来ている。その点を踏まえ、ジョシュアはフューリーが自身との対戦を望んだという事自体を疑っているというのだ。Twitter上での発言通り、ワイルダーとの第3戦の盛り上げに名前を使われた、というのがジョシュアの偽らざる本音なのだろう。
ハーン氏は「AJは頭の中で、おそらくこの戦い(フューリーとの4団体統一戦)は決して実現しないと思っている気がします」と、現在のジョシュアのフューリーに対する印象を話した。
もっとも、ハーン氏自身は「私はもっと希望を持ちたいし、実現すると思いますよ」と楽観視している。両者がそれぞれの試合に勝てば4団体統一戦は「さらに大きなものになる」と皮算用を立てている。
まずは、9月18日か25日にトッテナム・ホットスパー・スタジアム予定されるウシク戦を有観客開催の上、6~7万人動員したいとも話した。
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