佐々木朗希がポスティング制度を用いたMLB移籍へ 最新情報まとめ|プロ野球2024

玉川昇 Noboru Tamagawa

佐々木朗希がポスティング制度を用いたMLB移籍へ 最新情報まとめ|プロ野球2024 image

Jiji Press

千葉ロッテマリーンズ、そして2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では野球日本代表・侍ジャパンでも活躍した佐々木朗希(投手)の動向が日米で話題となっている。その報道を時系列(日本時間)でまとめていく。

▶究極の2択! 侍ジャパンが第3回WBSCプレミア12で優勝するかを予想して500円分のアマギフカードをGETしよう

佐々木朗希に関する動向及び主な米報道

2024年11月14日:オープンな市場であれば10年3億ドルの価値(MLB公式)

クリックして内容を表示

ジョナサン・メイヨー記者が、佐々木朗希のスカウティングレポートをMLB公式サイトに寄稿した。

記事内では、佐々木のストレート、スプリット(フォーク)、スライダーについて解説。とくにストレートは20−80の評価で70としたうえで、「滅多に見ることのできない80となるかもしれない」と高評価だった。

2024年シーズンにおけるスプリットの空振り率が57.1%だったことに注目。この空振り率はMLBでも2位(100スイング以上)と紹介した。

このオフは25歳ルールがあるため大型契約は結べない。だが、ある国際スカウトディレクターが、「もし佐々木がオープンな市場に出たら、10年間で2億7500万から3億ドルになると思う。それが彼が得る金額だと思う」と語ったとのこと。

ロッテで今シーズン一緒にプレーしたダイクストラ投手も金額に同意し、「彼の才能は他に並ぶものがないほど有名だ」と彼は言い、佐々木は英語とマウンドでの技術を一生懸命に磨いた素晴らしいチームメイトだったと付け加えた。

2024年11月12日:カブスが佐々木に売り込みをかけると予想(MLB公式)

クリックして内容を表示

ジョーダン・バスキアン記者は、「カブスが佐々木に売り込みをかけるだろう」と題しMLB公式サイトに寄稿した。

記事内では、「カブスのジェド・ホイヤーGMは日本人選手にとって魅力的な移籍先となることを目指してきた」とホイヤーGMの姿勢をまず取り上げ、現在は今永昇太と鈴木誠也、かつてはダルビッシュ有(現パドレス)も在籍していたことが有利に働くだろうと伝えた。

またホイヤーGMは、大谷翔平や山本由伸、千賀滉大、菊池雄星ら日本人投手たちの活躍がメジャー進出を継続していることから「この流れが止まるとは思えない。投手たちはこれからもMLBに来て成功を収めると思う。今年の今永や昨年の千賀など成功例が続いており、市場もそれを理解している」と日本人投手の成功例が後押しすると語ったという。

そしてバスキアン記者は、「カブスが鈴木や今永を獲得したときとは異なり、23歳の佐々木は(25歳ルールがあるため)国際アマチュアFA選手として契約が可能で(獲得が成功すれば)2030年までコントロール下に置くことができる。そのためターゲットとして理がかなっている」とした。

最後に「大谷、山本、そして2024年のワールドシリーズトロフィーを手にしたドジャースは、佐々木の獲得有力候補と見られている。2025年シーズン開幕戦を東京でドジャースと対戦する予定のカブスも、鈴木と今永の存在が交渉にプラスになることを期待できます。多くのチームがこのスター投手を巡って争奪戦を繰り広げる中で、今後数週間にわたる興味深い展開が予想されます」と締めくくった。

2024年11月10日:佐々木はソトに次ぐオフシーズンランキング2位(ESPN)

クリックして内容を表示

ESPNのキリー・マクダニエル記者は佐々木朗希はフアン・ソト(ヤンキース)に次ぐ、オフシーズンのランキング2位に入ると語った

記事内では、「佐々木はとても優れていいる。しかもまだ完成されていない」と称しフォーシームとスプリット、そしてスライダーの3球種を褒め称えた。

一方で「2024年は2023年から球速が低下した。原因はわかっていないが、スカウトの間では右腕の怪我で離脱しており、その影響だと推測されている」と懸念点も挙げ「軽度の違和感を抱えながら無理をしていた可能性もあり、オフの休養と来春の調整を経て指導が必要かもしれない」と語った。

また、国際ボーナスプールの関係でドジャースが現時点で有力な獲得候補としている。

2024年11月9日:ポスティング手続き開始へ(千葉ロッテマリーンズ公式)

クリックして内容を表示

ロッテが佐々木朗希をポスティングによるMLB移籍へ向けた手続きを開始すると発表した。

◎佐々木朗希コメント

入団してからこれまで継続的に将来的なMLB挑戦について耳を傾けていただき、今回こうして正式にポスティングを許可していただいた球団には感謝しかありません。

マリーンズでの5年間はうまくいかなかったことも多かったですが、どんな時もチームメート、スタッフ、フロント、そしてファンの皆さまに支えられながら、野球だけに集中してここまで来ることができました。

一度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆さまの期待に応えられるように、マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります。

2024年11月9日:No1プロスペクトになる(MLB pipeline)

クリックして内容を表示

MLB公式サイト内の有望選手を取り扱う「MLBパイプライン」で佐々木朗希はトッププロスペクトになると紹介された。

ジョナサン・メイヨ記者は「佐々木朗希がプロスペクトと見なされた場合、彼はTop 100プロスペクトリストでどの位置にランク付けされるでしょうか?」の質問に対して「私たちのTop 100リストで堂々のNo.1プロスペクトになるでしょう」と語った。

また、「これは現在のリスト上位にいる打者たちに対する批判ではなく、佐々木がそれほどまでに優れているから」と現在の上位選手を批判しているわけではないと補足した。

記事内では「2022年にも似たような質問に応じました。日本の火の玉投手である彼には以前から大きな関心が寄せられていますが、今この質問がさらに意義のある理由は、23歳の右腕である彼がこのオフシーズンにアメリカに来る可能性があるからです」と過去にも同様の質問があったと語った。

続けて、「もし彼が2025年シーズンに向けてアメリカに来ることになれば、かつての大谷翔平と同様にプロスペクトと見なされます。なお、山本由伸がアメリカに来たときは25歳だったため、プロスペクトリストには含まれませんでした」と大谷、山本が渡米した当時のことにも触れている。

2024年11月5日:移籍先はドジャースが有力候補(ESPN)

クリックして内容を表示

ESPNのカイリー・マクダニエル記者が、今オフのFA選手(MLB)をランク付けした。そのなかに「佐々木が今年のFAクラスに加わる可能性が高いとされているため、彼をここに含めます」とただし書きをつけ、2番目にリストアップした。

そのなかで「25歳ルールがあるため、金額は最大でも800万ドル未満で国際ボーナスプールの制限がリセットされる12月15日以前なら250万ドル前後」と予測。

さらに「250万ドルほどのボーナスプールの余裕があるチームはドジャースで、これはMLBで最も多い。ドジャースは昨オフシーズンに大谷や山本由伸を獲得したように、佐々木の獲得にも有力候補とされている」とドジャースが有力とされていることを伝えた。

現在の佐々木朗希の状況

  • 海外FA権未取得
  • MLB移籍はポスティングシステムの利用が必須
  • 25歳ルールのためマイナー契約スタート(大型契約不可)

※25歳ルール:25歳未満かプロ6年未満の海外選手とはマイナー契約のみ

佐々木朗希のプロフィール

  • 氏名:佐々木朗希(ささき・ろうき)
  • 生年月日:2001年11月3日生
  • 投打:右投右打 
  • 経歴:大船渡高→2019年ロッテ1位

佐々木朗希の成績

<2024年:千葉ロッテ>

  • 18試合(111回)
  • 9勝4敗
  • 防御率2.35
  • 129奪三振

<NPB通算:2021~2024年>

  • 64試合(394回2/3)
  • 29勝15敗
  • 防御率2.10
  • 505奪三振

▶佐々木朗希グッズをAmazonでチェック!

本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

玉川昇 Noboru Tamagawa

玉川昇 Noboru Tamagawa Photo

プロ野球、MLB、国際試合とまんべんなく観戦している野球ライター。12球団の本拠地は制覇済み。一方でMLB30球団は5球団のみ。残り25球団を回り30球場を制覇することが人生の目標。