【有馬記念2024注目馬】スターズオンアース:昨年2着の借りを返す牝馬筆頭格

一野洋 Hiroshi Ichino

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Jiji Press

今年の有馬記念(G1/芝2500m)は、フルゲート16頭で争われる。1年の総決算ともいえる特別なレースは、競馬ファンのみならず国民の多くが熱狂させられる。ここでは、有馬記念に出走予定の注目馬を紹介したい。

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スターズオンアースは、2022年の桜花賞とオークスを制した二冠牝馬。その後も古馬との対戦で力を示し、2023年の有馬記念では2着と健闘。今年の有馬記念では、昨年惜しくも届かなかった頂点を目指す。

スターズオンアースは、父ドゥラメンテ、母サザンスターズ(母父スマートストライク)という優れた血統の持ち主。父ドゥラメンテはスピードとパワーを兼ね備えた名馬であり、その特徴は産駒にも受け継がれている。一方、母系には欧州血統の影響が色濃く、タフなレース展開にも耐えられるスタミナを備えている。

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今年のスターズオンアースは、ドバイシーマクラシックで8着、ジャパンカップでは7着と、結果を残せないレースが続いている。海外遠征の影響や厳しいレース条件が重なり、昨年のような輝きを見せられないシーズンとなった。しかし、昨年の有馬記念では牡馬の強豪を相手に2着と奮闘しており、中山芝2500mの適性の高さは証明済みだ。

スターズオンアースにとって、今回の有馬記念は名誉挽回の大舞台だ。中山芝2500mというタフなコースは、昨年の経験と血統背景からも十分に対応可能だと見られている。また、スピードだけでなく持久力も求められるレース展開は、スターズオンアースにとって追い風となるだろう。

スターズオンアースの強みは、後方待機から繰り出す鋭い末脚。レースペースや展開に応じて柔軟に立ち回れる点がこの馬の最大の武器だ。今年は成績に陰りが見えるとはいえ、昨年の実績と経験を活かせば、再び上位争いに食い込む可能性は十分にある。

今年の有馬記念は、スターズオンアースにとって再起を賭けた一戦。牝馬はスターズオンアースを含め3頭出走するが、実績から見れば筆頭格。二冠牝馬の誇りをかけた走りが、競馬ファンに再び感動を届けることを期待したい。

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一野洋 Hiroshi Ichino

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青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。