難航するアレックス・ブレグマンの新天地探しにカブスが浮上と米メディアで報道

石山修二 Shuji Ishiyama

Jackson Roberts

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シカゴ・カブスはこの冬、さらなるサプライズを用意しているのだろうか?

カブスは12月半ば、ヒューストン・アストロズからカイル・タッカーを獲得するという、このオフ最大のトレードをまとめてみせた。

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タッカーは試合の流れを変えることのできるプレーヤーだ。とはいえ、近年のナショナル・リーグの激化する競争を考えると、それだけでカブスがリーグのペナントレースを制するだけの脅威になるとは言い難い。カブスが頂点に立つためには、タッカーに加えてもう一人大砲を加える必要があるだろう。

そこで考えられるのが、タッカーのアストロズ時代のチームメイト、オールスター三塁手のアレックス・ブレグマンがシカゴで合流する可能性だ。

14日(火)、シカゴ のスポーツラジオ局『 670 The Score』のブルース・リバイン氏は、カブスがオプトアウト条項付きの短期契約でブレグマンを獲得することに興味を示していると報じた。1年前に代理人スコット・ボラス氏を通じてカブスとコディ・ベリンジャーが結んだ契約と同様のものだ。

「フリーエージェント期間が長引き、このまま新天地が決まらない中、アレックス・ブレグマンに短期契約を受け入れる意思があるならば、カブスと合意する可能性もあるだろう」とレバイン氏は言う。

「最近、ブレグマンの代理人を務めるエージェント、スコット・ボラス氏は、長期契約に興味のないカブスと会話を交わしている。ブレグマンがカブスと契約する可能性があるとすれば、最初の2シーズンにそれぞれオプトアウト条項をつけた3年契約になるだろう」

現在30歳のブレグマンは、キャリア通算のOPS+が132で、最初の約8シーズンの間に39.6のWARを記録している。打線の上位に彼をタッカーと並べることができれば、カブスはメジャー屈指の打線を手に入れることができる。

もしブレグマンと契約すれば、二塁手のニコ・ホーナーか、内野の有望株マット・ショウのいずれかが先発から外れることになる。その場合には、カブスはホーナーをトレードに出して、他のポジションの補強を考えることもできるだろう。

ただ問題は、カブスにとってブレグマン獲得がプラスになるかではなく、ブレグマンにとってカブスでプレーすることが理にかなっているかどうかだ。ブレグマンはこのオフ、高額契約を手に入れようとしてきたが、多くの選手の行き先が決まってきたこの時点ではチャンスはかなり限られてきている。

とすれば、新たな判断基準となるのは、来オフを睨んで自分の価値をさらに高めるのにカブスが最適なチームと言えるかどうか。ブレグマンの選択が注目される。

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原文:Cubs newly linked to superstar free agent seeking $200 million, on one condition
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Jackson Roberts

Jackson Roberts is a former Division III All-Region DH who now writes and talks about sports for a living. A Bay Area native and a graduate of Swarthmore College and the Newhouse School at Syracuse University, Jackson makes his home in North Jersey. He grew up rooting for the Red Sox, Patriots and Warriors, and he recently added the Devils to his sports fandom mosaic.