福岡ソフトバンクホークスから国内FA権を行使していた甲斐拓也が、読売ジャイアンツへ移籍することが決まった。甲斐の今季年俸は2億1千万円(推定)で、Bランクと見られている。そのため人的補償が発生する可能性もある。本記事では巨人がソフトバンクに提出する28人のプロテクトリストを予想する。
■投手は戸郷翔征ら14人
まずは投手を見て行こう。先発では戸郷翔征、山﨑伊織、井上温大をプロテクト。いずれもローテーションの軸として期待がかかる投手たちだ。
中継ぎでは大勢、平内龍太、船迫大雅、高梨雄平、泉圭輔をリストアップ。いずれも今季の優勝を支えたメンバーだ。
さらに先発・中継ぎの両方で稼働した赤星優志に、有望株の西舘勇陽、横川凱、堀田賢慎、京本眞、手術からの復帰を目指す森田駿哉を選出した。
投打で充実の戦力を誇るソフトバンクだが、投手はいくらいてもいいというもの。他のポジションよりも厚めにプロテクトしたが、それでも一軍で実績のある中川皓太や大江竜聖らが外れることとなった。
【プロテクト】
大勢、西舘勇陽、山﨑伊織、戸郷翔征、赤星優志、森田駿哉、伊藤優輔、高梨雄平、船迫大雅、横川凱、泉圭輔、平内龍太、堀田賢慎、井上温大、京本眞
■捕手は大城卓三ら3人
捕手は大城卓三、岸田行倫に、若手の山瀬慎之助をプロテクトとした。小林誠司が外れることになるが、甲斐が加入することで出場機会はさらに減ることが予想されるため、リスト外とした。
正捕手の甲斐が移籍したソフトバンクからすると、捕手を獲得するなら正捕手候補か、競争を激化することができる若手だろう。大城、岸田は確定として、山瀬と小林で失ったときに編成的によりダメージが大きいのは山瀬と考えた。
【プロテクト】
大城卓三、岸田行倫、山瀬慎之助
■内野手は岡本和真ら7人
内野手はレギュラー候補の岡本和真、吉川尚輝、坂本勇人、門脇誠をリストアップ。さらに若手有望株の中山礼都、秋広優人に、抜群のユーティリティ性を誇る増田大輝を選出した。
ソフトバンクの内野陣は山川穂高、牧原大成、栗原陵矢、今宮健太のレギュラー陣に、バックアップに中村晃、川瀬晃らがいる充実ぶり。しかしやや高齢化が進んでいることもあり、7人の枠を割いた。
【プロテクト】
増田大輝、吉川尚輝、門脇誠、坂本勇人、岡本和真、中山礼都、秋広優人
■外野手は丸佳浩ら4人
外野手ではレギュラー候補の丸佳浩に、若手有望株の浅野翔吾、萩尾匡也、今季外野手ではチーム3位の56試合に出場したオコエ瑠偉をプロテクト。同4位の45試合に出場した佐々木俊輔や、ベテランの長野久義は外れると予想した。
今季の巨人は丸佳浩以外に外野のレギュラーと呼べる選手はいなかった。一方のソフトバンクは柳田悠岐や近藤健介、周東佑京、中村晃といったスター選手に、正木智也、柳町達、川村友斗ら若手有望株も多く、最小限の枠とした。
【プロテクト】
丸佳浩、萩尾匡也、オコエ瑠偉、浅野翔吾
リスト外の選手は?
巨人の2025年度契約保留選手名簿に掲載されているのは53人。そこからプロテクトした28人と、グリフィン、ケラー、バルドナード、ヘルナンデスを除いた21人が対象となる。
投手陣は今シーズン活躍を見せた投手、若手有望株を多めにプロテクト。野手陣も同様に「ベテランか若手か」では若手を選んだ。その結果、実績のある投手や、ベテランの小林、長野らが外れることとなった。生え抜きやベテランはプロテクトして欲しいのがファンの心理だが、巨人では功労者でもプロテクト外になることが多いのも事実だ。
提出されるリストの内容が明かされることはない。わかるのは、選ばれた選手がプロテクトされていなかったという事実のみ。ソフトバンクがどのような選択をするのか、注目だ。
【投手】
今村信貴、高橋礼、近藤大亮、馬場皐輔、中川皓太、又木鉄平、田中千晴、伊藤優輔、大江竜聖、田中瑛斗
【捕手】
小林誠司、郡拓也、喜多隆介
【内野手】
湯浅大、泉口友汰、増田陸
【外野手】
長野久義、岡田悠希、重信慎之介、佐々木俊輔、若林楽人
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