終盤までAクラス争いを繰り広げたが、3年連続の4位に終わった楽天。来季は三木肇新監督のもと、巻き返しを期すシーズンとなる。本記事では10月24日に行われるプロ野球ドラフト会議での、楽天の指名を予想する。
■東北楽天ゴールデンイーグルスの1位指名予想
楽天の1位指名は西川史礁(青山学院大)と予想する。西川は大学3年から急成長を見せ、チームの主砲としてだけでなく、大学日本代表としても活躍。2024年3月には野球日本代表・侍ジャパンのトップチームにも選出され、欧州選抜戦でも7打数3安打の活躍を見せ、一躍その名を轟かせたスラッガーだ。
今季の楽天が記録したチーム打率.242、72本塁打、492得点はいずれもリーグ4位。そこまで悲観する状況ではないものの、打線の中心を担ったのは浅村栄斗や鈴木大地、阿部寿樹といったベテラン勢だった。
センターラインを形成する村林一輝、小深田大翔、辰己涼介に、12球団唯一のフルイニング出場を果たした小郷裕哉らは20代後半と脂の乗った世代だが、そこに続く世代で主軸を張れる選手が欲しい。
外野には前述の辰己、小郷に、青山学院大で西川の1学年先輩だった中島大輔もいることから指名が難しくも感じるが、西川はもともと遊撃手で、大学日本代表合宿でも内野をこなしている。内野手としての起用を視野に入れても良いだろう。
西川の抽選に外れた場合、渡部聖弥(大阪商業大)が残っていればぜひとも指名したい。西川同様、内外野を守れ、身体能力の高いスラッガーだ。
■東北楽天ゴールデンイーグルスのその他の指名予想
西川の指名に成功した場合、2位以下では即戦力投手、高卒の捕手、左腕投手を指名したい。
即戦力投手であれば、吉田聖弥(西濃運輸)や伊原陵人(NTT西日本)、地元・宮城県出身の佐藤柳之介(富士大)といった選手を指名できれば、左腕投手の層も厚くできる。右腕なら履正社高でセンバツ準優勝を経験している竹田祐(三菱重工West)は、先発ローテーションにも割って入れそうだ。
楽天は現在、支配下契約で一番若い捕手が24歳の安田悠馬となっている。現状は安田に加え、太田光や石原彪といった20代後半の選手がマスクをかぶっているが、次世代の育成はマストだ。高卒なら椎木卿五(横浜)、箱山遥人(健大高崎)を指名したい。打力とリーダーシップを併せ持つ捕手として期待できる。
さらに、西川とともに打線を強化する選手として麦谷祐介(富士大)も面白い存在だ。昨年の全国大会で注目を浴びた左打ちの外野手で、4年秋は打率.381、3本塁打、10打点、15盗塁の大暴れを見せた。粗削りなところもあるが、チームに勢いを与えてくれる選手だ。
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