ロサンゼルス・レイカーズのJJ・レディック・ヘッドコーチは、10月6日(日本時間7日)に行われたフェニックス・サンズとのプレシーズンマッチの前半、レギュラーシーズンで予想されるスターティングラインナップとローテーションを起用した。
3ポイントショットは18本中5本成功にとどまったものの、アンソニー・デイビスとレブロン・ジェームズを筆頭にペイント内からの得点で44-14と圧倒。69-57とサンズを上回った。2人のスターたちはフィールドゴール24本中15本成功で36得点をマーク。後半は出場していない。その後、サンズのリザーブ選手たちにより、レイカーズは僅差で敗れている。
選手たちは、レディックHCのバスケットボールに対する執着心や、細部に対するこだわりを知りつつある。
ディアンジェロ・ラッセルは「彼がどのようなプレイをしようとしているか、各練習や映像セッションでのIQレベル、どのように優先しているかを見てきたんだ」と話した。
「僕はずっと、ハイレベルなIQや伝え方、映像セッションを大事にしたいと思ってきた。彼がそれをしてくれているのは明らかだ。楽しみだよ」
八村塁も「素晴らしいよ」と述べている。
「彼はリーグにいたので、今ここで何が起きているかをよく知っているのが良いことだと思う。選手の立場から教えて指導できるんだ。僕らにとって、理解するのがより簡単になる。理にかなっているんだ。彼が言うことはどれも理にかなっている。良いことだ」
レディックは最高レベルでバスケットボールを理解し、消化できる方法でそれを分析する。それによって、選手たちがメッセージを最もうまく解釈できる。
そのための最高の場が、練習だ。
八村は「彼はとにかくやる気があるんだ」と続けた。
「選手だったからNBAの練習がどういうものかを知っている。本当に僕はリーグに来てからああいう練習をしたことがなかった。僕たちは競争している。流れが好きで、(コートを)駆けまわっている」
攻撃に関して、レイカーズはまだ多くに取り組んでいるところだ。レディックはそれを認めている。だが短期的には、ペイントでのタッチとオープンな3Pを最大限に増やし、ミッドレンジジャンパーのような効率が低いショットなどをできるだけ少なくすることを望んでいる。
レディックは主力、特にジェームズと、そういったことを話し合ってきた。
ジェームズは「ボールが回り、エネルギーがあって、みんなが良いリズムにあると感じられる攻撃は好きなんだ」と話している。
「ボールを動かして共有できれば、素晴らしい攻撃となる。自分勝手なバスケットボールは必要ない。僕らには相手の脅威となる選手がたくさんいる。プレイのやり方を分かっている選手たちだ。ボールが動き回り、ペイント内にボールが入って、数的優位をつくるのが最高の攻撃なんだよ。動かし続け、良いショットではなく、最高のショットにつなげることだ」
10月22日(同23日)のレギュラーシーズン開幕まで、あと4試合のプレシーズンマッチと練習で、可能な限りの調整が行われていく。選手たちは、レディックが良いスタートを切ったと見ているようだ。
マックス・クリスティーは「チームの全員をとてもサポートしてくれる」と述べた。
「(サンズ戦で)僕は何本か連続でショットを外したけど、とにかく打ち続けた。自信があるんだ。そしてそれは、彼が植えつけてくれたものでもある。僕らが自分たちのベストでいられるように、彼が素晴らしい仕事で助けてくれているんだよ」
原文:Coach Redick(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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