ロサンゼルス・ドジャースは、2024年のロスターで唯一の弱点となっていた部分を大幅に強化することになるかもしれない。
ドジャースは、昨シーズンの開幕前からワールドシリーズ優勝候補の筆頭に挙げられており、その状況はシーズン中も10月に入っても変わらず、そのままワールドシリーズ制覇を果たした。苦戦した分野があるとすれば、タイラー・グラスノーやクレイトン・カーショウといった選手がプレーオフに出場できなかった先発投手陣の状態だろう。
来季に向けては、グラスノーやカーショウをはじめとする選手たちの状態が回復すれば、これらの懸念材料は解消されるだろう。さらに、ドジャースはサイ・ヤング賞を2度受賞したブレイク・スネルと1億8200万ドル(1ドル156円換算で約283億9200万円、以下同)の契約を結んでいるし、二刀流のスーパースター、大谷翔平もマウンドに復帰する予定だ。
だが、ドジャースにとってはそれでも充分でないようだ。というのも、ドジャースがフリーエージェント市場で最高の投手であるコービン・バーンズとも契約する可能性があるという予想が出始めている。米スポーツニュースサイト『Bleacher Report』のティム・ケリー記者は、バーンズにとってはドジャースが有力な移籍先であるとして、7年契約2億2400万ドル(約349億4400万円)の契約を結ぶと予測している。
「ドジャースは今オフすでにブレイク・スネルと契約したほか、2年目を迎える山本由伸、さらに大谷翔平、タイラー・グラスノー、トニー・ゴンソリンといった故障明けの選手も控えている」とケリー氏は指摘する。
「しかし、もしバーンズにこのまま未契約の状態が続き、昨年のスネルのように早期のオプトアウトを条件とした短期契約を検討するような状況になれば、ドジャースが獲得競争に参入しないと言い切れるだろうか?」
トップクラスの先発投手の契約額が上昇し続けている中、バーンズは自分に値すると思うような長期契約を見つけられない可能性はある。2023年に2度目のサイ・ヤング賞を受賞したスネルも昨シーズン、同様の状況に陥った。そこでスネルはサンフランシスコ・ジャイアンツと短期契約を結んで、このオフに再度フリーエージェントとなり、このオフに晴れてドジャースとの長期契約を手にした。
このオフに長期の大型契約を見つけられなかったとしたら、バーンズにとって「自らの価値を証明する」短期契約をワールドシリーズ王者と結ぶことはそれほど悪いバックアッププランではないだろう。そしてドジャースとしても、昨シーズンの故障者続出の状況を踏まえると、さらなる投手陣の補強には関心を持つかもしれない。
「机の上ではすでに充実したローテーションのようにも見えるが、それほど頑強な投手陣でないことは2024年シーズンに判明している」とケリー氏は付け加えた。
原文:Dodgers named a top landing spot for projected $224 million four-time All-Star
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。