マンチェスター・シティの移籍市場動向まとめ|2025年冬の獲得・放出選手は?

山下晴輝 Haruki Yamashita

Vishal Bhawani

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今シーズンここまで苦しい展開が続くマンチェスター・シティは、1月の移籍市場での動向が注目を集めている。攻撃も守備もかみ合わず、また選手の負傷にも悩まされている彼らは、今冬の補強に取り組むことだろう。

十分な予算を確保できるシティは、問題を解消するため、前線、中盤、ディフェンスラインすべてで新たな選手獲得の準備をしている。

監督であるペップ・グアルディオラとフットボール・ディレクターのペギリスタインらは、今シーズンを好転させるために賢明な手を打たなくてはならない。

マンチェスター・シティが今冬に必要な補強とは?

シティにとって最も優先順位が高いのは中盤だ。ロドリが負傷でシーズンのほとんどを離れ、コバチッチも怪我に悩まされているため、シティは試合をコントロールするのに苦労している。今のところ、バルセロナを経て復帰したギュンドアンもその穴を埋めることはできていない。

また、守備陣の補強も不可欠だろう。シティのディフェンダーには怪我人が多く、マテウス・ヌネスを左サイドバックに起用するなど、その場しのぎを強いられている。結果的に多くのミスが生まれ、成績不振に繋がっていることは明らかだ。

そして、万能なフォワードも必要である。アルバレスが去り、デ・ブルイネとフォーデンが不調続きの今、シティの攻撃は一貫性と創造性を欠いている。ハーランドにも多くのチャンスが回ってこず、ゴール前での不毛な時間が続く。

マンチェスター・シティの獲得選手一覧

  • クラウディオ・エチェベリ

昨年の1月、シティはアルゼンチンの世代別代表で輝きを見せる19歳のクラウディオ・エチェベリを獲得した。彼の契約は2028年6月までとなっており、1年間リーベル・プレートに留まった後、今月からシティに合流する予定だ。

  • アブドゥコディル・フサノフ

1月20日、シティはRCランスからアブドゥコディル・フサノフを獲得したと発表した。フサノフは20歳という若さでウズベキスタン代表のセンターバックを務め、同国出身で初のプレミアリーグ挑戦者となった。契約は2029年夏までの4年半となっている。

  • ヴィトール・レイス

1月21日、シティはパルメイラスからヴィトール・レイスを獲得したと発表した。レイスはパルメイラスのアカデミーで活躍を続け昨年夏にトップチームに昇格。19歳という若さながらセンターバックで安定した仕事を見せ、シティと2029年夏までの4年半契約を結んだ。

  • オマル・マーモウシュ

1月23日、シティはフランクフルトからオマル・マーモウシュを獲得したと発表した。25歳のエジプト代表はヴォルフスブルク、ザンクトパウリ、シュトゥットガルトなどを経て2023年夏にフランクフルトに加入。今シーズンは特に調子を上げすでに20ゴール14アシストを記録している。彼の契約も2029年夏までの4年半で、即戦力となることが期待される。

マンチェスター・シティの獲得候補一覧

以下に、シティの獲得候補の最新情報をまとめる。可能性のある選手を区別するために、ここでは理想的候補と現実的候補に分割する。

理想的候補

  • ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)

ブルーノ・ギマランイスがグアルディオラの中盤のトップターゲットであることに変わりはない。巧みなパスと強靭なフィジカルで知られるニューカッスルのスターは、シティがニューカッスルの評価額1億ポンドに応じれば、獲得できる可能性がある。しかし、クラブ関係者によると、シティはすでに27歳で全盛期が長く続かない選手にそのような大金を払うことを望んでいないという。

  • マルティン・スピメンディ(レアル・ソシエダ)

レアル・ソシエダ所属のマルティン・スピメンディも理想的な候補の1人だ。中盤で常に落ち着きを見せる彼は、シティが厳しい試合で主導権を取り戻すのに役立つだろう。ギマランイスと同様にスピメンディはシティファンにとって最高の選択肢であるだろうが、ロドリとスタイルが似すぎていることから、クラブはあまり乗り気ではないと見られている。

  • ミゲル・グティエレス(ジローナ)

左サイドバックのポジションでは、ジローナ所属のミゲル・グティエレスが有力候補だ。シティ・フットボール・グループのプレースタイルにも精通している彼は、適応も早いだろう。

現実的候補

  • エデルソン(アタランタ)

アタランタ所属のエデルソンも候補の1人である。疲れ知らずの彼は中盤にエネルギーと守備力強化をもたらすだろう。このブラジル人は、中盤における万能さにも定評がある。

  • オラ・アイナ(ノッティンガム・フォレスト)

グアルディオラはノッティンガム・フォレストの右サイドバック、オラ・アイナを称賛していると伝えられている。彼は4バックのどこでもプレーができ、ヌーノ・エスピリト・サント監督のもとで今シーズン輝きを見せている。

  • ニコ・パス(コモ)

レアル・マドリードのアカデミー出身であるニコ・パスも、現実的な候補の1人である。彼はセリエAのセスク・ファブレガス監督率いるコモで活躍しており、シティの前線にも創造性をもたらすだろう。

  • ジュマ・バー(レアル・バリャドリード)

シティは最近スペインで好印象を残している10代のジュマ・バーにも関心を寄せている。ただ、彼は今必要とされている即戦力となるような選手ではないかもしれない。

マンチェスター・シティの放出選手一覧

  • カイル・ウォーカー

2017年の夏にトッテナムから加入した34歳のイングランド代表DFカイル・ウォーカーは、シティでこれまで319試合に出場し、6度のプレミアリーグ優勝やUEFAチャンピオンズリーグ制覇など17のトロフィーを掲げたチームの中心選手であった。しかし今シーズンは調子を落とし出場時間が大幅に減少。本人の海外挑戦の意向もありACミランに期限付き移籍することとなった。

マンチェスター・シティの現行契約

デ・ブルイネの契約は喫緊の課題だ。33歳の彼の契約は今シーズンで切れ、MLSやサウジリーグからの関心が寄せられている。ベルギー出身のスーパースターは今シーズン安定したパフォーマンスを見せておらず、これは放出の決断をより簡単なものにするだろう。

ギュンドアンはバルセロナから復帰する際、2年目の延長オプション付きの1年契約を結んだ。だが、ここまでのパフォーマンスを見る限り、延長を正当化する理由は見つからない。

クラブの財政状態は安定しているため、シティが売却を迫られることはないが、今後数年間のチーム編成を考えるうえでは厳しい決断が必要になる。

原文:Manchester City transfer plans for January 2025 window: Top targets, what they need, who is leaving, contracts latest
翻訳・編集:山下晴輝(スポーティングニュース日本版)

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山下晴輝 Haruki Yamashita

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。小学校から大学まで計15年間サッカーに没頭。ポジションはボランチで、全盛期のカゼミロやカンテに憧れていた。現在は佐野海舟に大の期待を寄せながら、スポーティングニュースのサッカー部門編集者として欧州リーグからJリーグまで世界中のサッカー動向をチェックしている。

Vishal Bhawani

Vishal Bhawani is a content producer for The Sporting News.