アスリートが自分自身に賭けることはリスクを伴うとても大胆な決断だ。
シカゴ・カブスのピート・クロウ=アームストロングのように、人生を変える可能性のあるオファーが舞い込むことはよくある。クロウ=アームストロングの場合は、7500万ドル(1ドル143円換算で約107億2500万円)の契約延長だった。
『MLB.com』のマーク・ファインサンド記者によれば、クロウ=アームストロングは最近になって約7500万ドルの契約延長を提示されていたという。契約期間は報じられていないが、クロウ=アームストロングが調停の対象となる年齢を過ぎる5年以上の期間であった可能性が高い。
Clarification: Per sources, the deal the Cubs offered Crow-Armstrong could have maxed out ~$75 million if all option years had been exercised, but was not a guaranteed contract in that range. https://t.co/60ccATSAeG
— Mark Feinsand (@Feinsand) April 12, 2025
(補足:情報筋によると、カブスがクロウ=アームストロングに提示した契約は、オプション年がすべて行使された場合、最大で7500万ドルに達する可能性があったが、その範囲での保証された契約ではなかった)
だが、両者は合意に至らなかった。東京ドームでも『PCA』コールを巻き起こしたクロウ=アームストロングは自分ならもっと良い条件を引き出せると判断したのだった。
時に一流プロアスリートは生まれつき備えている自信からそうした選択を行う。苦戦しているかどうかは関係ない。彼らは、自分自身を信じているのだ。
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そして現地13日(日)の夜、クロウ=アームストロングは自らの信念を証明してみせた。
日曜夜のドジャース戦で、クロウ=アームストロングは今シーズン初となる2本の長打を放った。この2本のホームランはカブスがナショナル・リーグのライバル相手に勝利するのに貢献し、クロウ=アームストロングは自慢のスピードで三塁打を追加し、トータル11塁打をマークした。
クロウ=アームストロングのパワーには疑いの余地がない。本気を出せば、照明塔に手が届きそうなほどだ。
クロウ=アームストロングに欠けているものがあるとすれば、それはバッティング技術だ。パワーは間違いなくあるが、打席での安定感はまだ十分とは言えない。
今のままでもクロウ=アームストロングは堅実なメジャーリーガーになれるだろう。だが、その最後のピースを組み合わせることができれば、『PCA』はオールスター選手になることも可能だ。
もし彼がこの日のように1試合で2本塁打を放ち続ければ、より高額な報酬を手にする日が訪れるはずだ。
原文:Cubs' Pete Crow-Armstrong gets $75 million contract update
Cubs’ Pete Crow-Armstrong bet on himself, then immediately raised his contract price
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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