ドジャースのムーキー・ベッツが大谷翔平のスランプに一言

石山修二 Shuji Ishiyama

Peter Chawaga

ドジャースのムーキー・ベッツが大谷翔平のスランプに一言 image

ロサンゼルス・ドジャースは順調な滑り出しを見せ、最も競争の激しいナ・リーグ西地区で2位につけているが、懸念材料もないわけではない。

メジャーリーグで最も高額な総年俸額を誇り、スポーツの歴史上でも屈指のロスターを擁するドジャースは、圧倒的な勝利以外は許されない状況にある。それでもドジャースはチーム一のベストプレーヤーの苦戦もあいまって今週シカゴ・カブスを相手に連敗を喫した。

▶大リーグの日本人投手の登板で勝敗予想 アマギフ500円分をゲットしよう!

二刀流のスーパースター、大谷翔平はこれまで超人的な成績をマークしてきた。だが、2025年シーズン序盤は打率.261/出塁率.358/長打率.489という極めて人間的なスタートを切っている。特に父子休暇を経てチームに復帰した大谷の不振は深刻な懸念材料に発展し始めている。

「大谷がこの数週間、静かなスランプに陥ったことで、開幕からひと月の苦戦が俄然目立つようになった」と地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』のジャック・ハリス氏は書いた。

「娘の誕生から戻ってからは10打数で1安打しか打てていないが、基本的にはホームでの開幕シリーズの頃から苦戦している」

大谷はストライクゾーン以外の球に対しても手を出しているように見え、ドジャースのデイブ・ロバーツ監督は彼が『頑張りすぎている』、むしろ四球を選ぶべきだと指摘した。

大谷は父子休暇リストから復帰後、メディアの取材に応じていないが、チームメイトのムーキー・ベッツは彼の不調について質問されると、シンプルにこう答えてみせた。

「彼だって人間だ」

「私たちは皆、彼が悪い結果を出さないことに慣れきっているんだ」とベッツは付け加えた。

「彼だって一時的に調子を落とすこともある。でも、その逆もあることはみんな見てきたはずだ」

大谷の不調はドジャースが苦戦している主な要因の一つにもなっているが、チームは彼がいつでも劇的に復活を遂げる可能性があることに自信を持っている。

ただ、その時が来るまで、野球界最高の選手であっても人間であることを忘れないようにしなければならないだろう。

関連記事:大谷翔平の最新成績&ランキングまとめ 2025年シーズン(外部配信)

原文:Dodgers Mookie Betts sends 2-word Shohei Ohtani message as concerns mount
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


MLB関連記事

本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Peter Chawaga

Peter Chawaga is a veteran journalist covering Major League Baseball for The Sporting News. His MLB reporting has included feature interviews with commissioner Rob Manfred and Hall of Fame slugger David Ortiz, salary analysis, player rankings and more. He has covered baseball for Forbes, Yardbarker, Pitcher List, Athlon and other outlets.

With over ten years of newsroom experience, he has previously covered finance, technology, arts, and culture for newspapers, magazines, and websites nationwide. He graduated from Wake Forest University with a degree in English and journalism.