ヤクルトは2021年、2022年のセ・リーグ連覇から一転、2023年、2024年と2年連続のBクラスに終わった。2025年は立て直しの年になる。その上でドラフト会議でどのような選手を指名するか予想する。
■東京ヤクルトスワローズの1位指名予想
ヤクルトは先発ローテーション投手の層が薄く、即戦力型の先発投手を加えたい。一方で村上宗隆のMLB移籍が既定路線になっていること考えると、数年後に主軸を張れる強打者候補も必要となってくる。その状況のなかで1位指名には左腕の金丸夢斗(関西大)と予想する。
金丸は3月に行われた侍ジャパンの対欧州代表の強化試合に大学生ながら参加するなど実力は折り紙付き。1年目から先発ローテーションに入る実力は十分にある。
それだけの選手だけに1回目の入札で重複する可能性が非常に高い。しかし先発ローテーション候補の左腕には、2020年の早川隆久(早稲田大→楽天)、2021年の隅田知一郎(西日本工業大→西武)、2023年の武内夏暉(國學院大→西武)と過去4年で3度も初回に重複しており、競合を厭わない姿勢を貫いている。今年も競合覚悟で世代屈指の左腕に入札しても不思議ではない。
■東京ヤクルトスワローズのその他の予想指名選手
ドラフト1位指名選手に関わらず、早い段階から一軍起用の見込める社会人や大卒の先発投手候補を確保したい。上位指名で篠木健太郎(法政大)や吉田聖弥(西濃運輸)。中位では寺西成輝(日体大)、坂口翔颯(國學院大)らも候補に入ってくる。
野手では打撃型の選手が必須だ。西川史礁(青山学院大)、佐々木泰(青山学院大)、渡部聖弥(大商大)らの大学日本代表経験者やロシア人の両親を持つニキータ(豊川高)は1位で指名されている可能性が非常に高く、2位以下での指名は現実的ではない。ハズレ1位で残っていたら、というところだろう。
それを踏まえると高校生では石塚裕惺(花咲徳栄高)、宇野真仁朗(早稲田実)といった強打のショート。中位、下位指名ならどちらかというと守備型ではあるが坂口優志(樟南高)もおもしろい存在。2019年のドラフト会議で長岡秀樹と武岡龍世の高卒ショートコンビを獲得した例もあり、同じポジションの選手を複数指名する可能性も十分にある。
また大学生では麦谷祐介(富士大)や吉納翼(早稲田大)、巧打型なら飯山志夢(立正大)といった外野手が候補となりそう。
緊急ではないが捕手も将来を見据えて1人は獲得しておきたいところ。ドラフト上位では投手や強打の野手を優先し、中位から下位で椎木卿五(横浜)や龍山暖(エナジックスポーツ高)といったところが候補となりそうだ。
注目記事:大谷翔平の最新成績&ランキングまとめ(外部配信)