キャリア2度目の退場となった76ersのジョエル・エンビードに出場停止処分は科されるのか?

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坂東実藍 Miran Bando

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フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードが、12月23日(日本時間24日)に行われたサンアントニオ・スパーズ戦で退場となった。

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負傷から復帰して2試合目だったエンビードは、審判との口論の末に2回のテクニカルファウルでキャリア2度目となる退場を命じられたのだ。

試合はタイリース・マクシーが終盤に活躍し、76ersが111-106で勝利した。だが、エンビードの退場やそこに至るまでの状況は、大きな話題となっている。エンビードがさらに処分を科されるかもしれないとの懸念もあった。

ここでは、エンビードがさらに処分を受けるかどうかについてまとめる。

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ジョエル・エンビードは出場停止処分を科されるか?

試合を担当した審判団のチーフクルーであるカーティス・ブレアによれば、エンビードがさらに処分を受けることはなさそうだ。

ブレア審判は、エンビードがジェンナ・シュローダー審判とわずかに接触したが、「偶発的」とみなされたと説明した。「さらなる処分の理由となることはなかった」と述べている。エンビードの退場は2回の「アンスポーツマンライクテクニカルファウル」によるものだった。

エンビードは第2クォーター残り2分59秒、ビクター・ウェンバンヤマに対してドライブをした際、シュローダー審判にオフェンシブファウルの笛を吹かれて困惑。審判に歩み寄って説明を求めた。

少し話し合ってから、エンビードは激高。明らかに怒りをあらわにし、腕を振って、シュローダー審判に暴言も吐いたようだ。2回目のテクニカルファウルの笛を吹かれてから、さらに詰め寄ろうとしたエンビードは、チームメイトやチーム関係者に抑えられた。その間、エンビードは怒りを表し続け、顔の保護マスクをはぎとり、フロアに投げ捨て、ロッカールームに続くトンネルへ向かっている。

ただ、ブレア審判の見解から、エンビードが出場停止処分を科されることはないと見られる。

NBAは伝統的に審判と意図的に接触した選手に対して厳しく対応してきた。2019年には、当時クリーブランド・キャバリアーズに所属していたケビン・ポーターJr.が、審判の肩に触れてバランスを失わせたことで1試合の出場停止処分を科されている。2023年のプレイオフ・ファーストラウンドでは、アトランタ・ホークスのデジャンテ・マレーが、ボストン・セルティックスとの第4戦で同じ処分を科された。

ブレア審判の見解をリーグが支持すれば、エンビードは偶発的な接触として出場停止処分を免れるはずだ。ただ、暴言の性質から、処分が科されないとは限らない。

審判に対する直接的な物言いには、出場停止処分でなくても罰金処分が科されるのが一般的だ。ヒューストン・ロケッツのフレッド・バンブリートは、退場後に審判の顔を指さし、暴言を吐いて5万ドル(約785万円/1ドル=157円換算)の罰金を科された。ミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズは、ゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れた先日の試合で、2人の審判を批判して7万5000ドル(約1177万5000円)の罰金を科されている。

原文:Will Joel Embiid be suspended? Latest news on NBA punishment after NSFW tirade against referee Jenna Schroeder(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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David Suggs is a content producer at The Sporting News. A long-suffering Everton, Wizards and Commanders fan, he has learned to get used to losing over the years. In his free time, he enjoys skateboarding (poorly), listening to the likes of Stevie Wonder, Marvin Gaye and D’Angelo, and penning short journal entries.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。