2024年のワールドシリーズ制覇を果たしたロサンゼルス・ドジャースだが、そのチームの重要な一角をフリーエージェンシーで失う危機に直面している。テオスカー・ヘルナンデスの契約が合意に至らないからだ。
米スポーツニュースサイト『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者によれば、その理由はドジャースがヘルナンデスの要求額に応じることができていないためだと言う。しかしながら、ヘルナンデスの要求が理不尽に高いと言うわけではない。
「この交渉に詳しい関係者によると、32歳のヘルナンデスは6600万ドル(1ドル157円換算で約103億6200万円、以下同)から7200万ドル(約113億400万円)の3年契約を求めている」とローゼンタール氏は書いている。
「契約期間は当事者間の争点ではないようだ。問題は金額である」
契約期間について意見が合わないのであれば納得もいくが、ヘルナンデスの要求額にドジャースが応じようとしないのは奇妙に思える。スポーツ選手の契約関係の情報をまとめる『Spotrac』は、ヘルナンデスが3年総額7100万ドル(約111億4700万円)の契約を結ぶと予測しており、彼の要求額は市場価値予測額と比べて極端に高いわけではない。
ヘルナンデスは昨季、33本塁打、99打点の成績を残し、キャリア2度目のオールスターにも選出されるなど、ドジャースでキャリア最高のシーズンを送った。そしてワールドシリーズ後には、ドジャースが第一希望だが、自分だけでは決められないことだと記者たちに語っていた。
「フリーエージェントになっても、自分にとってはドジャースが最優先だ。チームに残るためにできることは何でもするつもりだ。自分次第というわけではないが、もし自分で決められるなら、ドジャースを選ぶ」とヘルナンデスは語った。
ただ、ドジャースに残りたいという彼の希望とは裏腹に、ドジャースが安価な契約を提示し続けるのであれば、ヘルナンデスには他球団と契約する可能性もあるだろう。
原文:Dodgers pettiness could lead to $71 million slugger dumping LA
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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