「ディズニーランドを作ったか」Bリーグ・秋田ノーザンハピネッツ田口成浩が抱いた古巣・千葉ジェッツのららアリーナ東京ベイへの感慨

牧野豊 Yutaka Makino

「ディズニーランドを作ったか」Bリーグ・秋田ノーザンハピネッツ田口成浩が抱いた古巣・千葉ジェッツのららアリーナ東京ベイへの感慨 image

©︎Yutaka Makino

ららアリーナでの初プレーに気合を入れて臨んだ秋田・田口成浩

Bリーグ2024-2025のレギュラーシーズン第35節/2025年4月26日(土)・27日(日)。東地区2位でCS(チャンピオンシップ=プレーオフ)進出を決めている千葉ジェッツが本拠地・ららアリーナ東京ベイに同4位の秋田ノーザンハピネッツを迎えて対戦し、千葉ジェッツが2連勝、今季最長となる7連勝を達成した。

シーズン序盤の秋田での2連戦では1勝1敗と星を分け、秋田にとっては初のららアリーナ東京ベイでの試合となったが、65-80、68-77と2連敗を喫する結果に。2戦目は第4クォーターまで食らいついていったが、最後に突き放された。

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そんななか、秋田の先発ガード、田口成浩はかつて3シーズン所属した千葉ジェッツの新本拠地での対戦を楽しみながらも勝利を追求して臨み、2連戦を終えたあとの記者会見では、『田口おいさー節』が炸裂。ここでは、今節で田口が残した印象的なコメントを紹介する。

「ディズニーランドを作ったかと思うくらい、大人のエンターテイメントとして最高の舞台」

秋田の先発ガードの田口成浩は2018-2019シーズンから2020-2021シーズンまでの3年間、千葉ジェッツの選手として活躍した背景もあるだけに、特に今季竣工したららアリーナでプレーすることを楽しみにしていたという。

「ここでプレーすることを、シーズンを通して楽しみにしていたので、“絶対、ケガしないように“と思うくらい、ここに調節してきたくらい、楽しみでした、はい」

「実際来てみて、本当に(もう一つの)、ディズニーランドを作ったかと思うくらい、大人のエンターテイメントとしては最高な舞台だと思います。ここでプレーできるっていうことは、どれだけ幸せなことかっていうことが、ここに来て思いましたので、(ジェッツの)原(修太)なんかは、これが当たり前じゃないっていうことを常に思ってプレーしてほしいなと思います」

田口はウォーミングアップ時からやる気と喜びを体で表すシーンが多々見られた。

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盟友・富樫勇樹からは『なんでスタメンなの?』

試合前にはケガで欠場中のかつての盟友・富樫勇樹(千葉ジェッツ)に駆け寄り、会話を交わした。

「勇輝からは『なんでスタメンなの?』と言われたので、そりゃ、スタメンだろ!と。あまり時間がなかったので、そのような話をしました」

穴開きインナーを見た渡邊雄太からは『大丈夫ですか? 買ってあげましょうか?』

ティップオフ(試合開始)直前には、センターサークルで渡邊雄太と長めの談笑をしていたので、そのことについて問うと、田口がユニホームの下に着用しているインナー(黒色のロングTシャツ型のもの)についてだったという。

「それに穴が開いているのを見て、『大丈夫ですか? 買ってあげましょうか?』と言われたんですね」

「これは公表したいんですけど、もちろん予備(のインナー)は持っています。あるんですけど、このインナーが着心地がいいというか、薄さ、軽さ、一体感はなかなか超えるものがない」

「みんなから言われるんですよね。顔見知りの審判からも言われたこともあります。10年くらい使っているので、それは皆さんに、広報を通して伝えていきたいと思います(笑)」

ハーフタイムには誰よりも早くコートに戻り、ひとりシューティングを行なっていた。

「あれは、あんな場所でやることはあまりないので、少しでもシュートを打って、この雰囲気を味わいたいなと。田舎者の考えです(笑)」

試合終盤のフリースローの時には、田口自身に浴びせられるブーイングをさらに煽るように、シュート前に両手を上下させてみせた。

「あれで外したら格好悪かったですけどね」と言いつつ、2本とも決めてみせた。

田口は1戦目5得点、2戦目は10得点をマーク。今季の秋田はここまで27勝31敗で負け越しが決定したが、シーズン序盤には開幕から12勝6敗のスタートを切るなど、見せ場も作った。

来季以降に弾みをつける意味でも、本拠地・秋田で迎える最終節(5月3日・4日)の群馬クレインサンダーズ戦で、持てる力を出し尽くすつもりだ。

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牧野豊 Yutaka Makino

東京・神田生まれの神田育ち。上智大学卒。1993年から約30年間、スポーツ専門出版社で雑誌・書籍・ウェブ媒体の取材・原稿執筆・編集全般に携わる。その間、バスケットボール(NBA含む)、アメフト(NFL含む)のムック、水泳競技、陸上競技の月刊定期誌の編集長を歴任。各競技の国内主要大会をはじめ、アジア大会、世界選手権、オリンピック等、国際大会の現地取材を経験。