故障者続きのヤンキース先発陣に補強は考えてないとキャッシュマンGMがコメント

石山修二 Shuji Ishiyama

Curt Bishop

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ニューヨーク・ヤンキースは今春、早くも大きな逆境に直面している。先発ローテーションには怪我人続出が続いている。

ルイス・ギルは肩の筋の損傷により少なくとも6月までは離脱が決定しており、ゲリット・コールはトミー・ジョン手術により今シーズン絶望となった。少なくともギルが復帰するまでの間、ローテーションを強化するためにトレードを画策するのは賢明な策と言えるだろう。

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しかし、『MLB.com』のブライアン・ホッチ記者によれば、ヤンキースのゼネラルマネージャー、ブライアン・キャッシュマン氏は現時点で投手を獲得するつもりはないと語っている。

「ブライアン・キャッシュマンは、この時期の投手のマーケットでは『獲得できる選手はほとんどいない』と語った。ヤンキースは外部からの補強の可能性を探りつつも、『現有戦力で何とかする』と述べた。ぜい沢税のペナルティがあるため、外部から獲得する可能性は低い」とホッチ記者はツイートした。

これはヤンキースにとってリスクの高いアプローチだ。確かにフリーエージェント市場には有力な投手はあまり残っていないが、トレードは可能だ。サンディ・アルカンタラ、マイケル・キング、ディラン・シーズのような選手を獲得することは考えにくい。それでも、ジョーダン・モンゴメリーやエリック・フェッドのような投手が獲得できれば、間違いなくヤンキースの助けになるだろう。

6月にギルが復帰するまでの間、その分のイニングをカバーしてくれる誰かは必要だ。それをすでにいる選手に頼るのは確かに大胆な選択と言える。

確かにマックス・フリード、カルロス・ロドン、クラーク・シュミット、マーカス・ストロマンといった投手はいる。だが、コールとギルの両方が開幕から出場できる想定だった時と比べれば、明らかにローテーションは見劣りしている。

補強しないというこのアプローチがヤンキースにとってプラスに働くかどうかは注目だ。

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原文:Yankees unlikely to add pitching despite Gerrit Cole injury, per GM
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Curt Bishop

Curt Bishop is a freelance sports writer who graduated from Maryville University of St. Louis with a Bachelor of Arts degree in the field of Communication and currently writes as a contributor for various platforms covering Major League Baseball. Curt’s work includes covering trade and free agency predictions, as well as rumors and news.