ここでは、中央競馬の2歳中距離王者決定戦、ホープフルステークス(G1)を制した歴代優勝馬・騎手及び2~3着のレース結果を一覧にまとめる。
数々の名勝負が繰り広げられ、現在も多くのファンの注目を集める中央競馬のG1レース。競馬は「血のスポーツ」とも呼ばれ、過去の名馬の血を受け継ぎ活躍している現代の強豪馬たちも多い。レースの過去の優勝馬や好走馬、好成績を収めているジョッキーなどの記録・傾向は、予想にも活かせる要チェックのデータだ。
ホープフルステークス レース結果・歴代優勝馬・騎手一覧
大会 | 年度 | 優勝馬(騎手) | 2着(騎手) | 3着(騎手) |
第41回 | 2024年 | クロワデュノール(北村友一) | ジョバンニ(松山弘平) | ファウストラーゼン(杉原誠人) |
第40回 | 2023年 | レガレイラ(C.ルメール) | シンエンペラー(B.ムルザバエフ) | サンライズジパング(菅原明良) |
第39回 | 2022年 | ドゥラエレーデ(B.ムルザバエフ) | トップナイフ(横山典弘) | キングズレイン(C.ルメール) |
第38回 | 2021年 | キラーアビリティ(横山武史) | ジャスティンパレス(C.デムーロ) | ラーグルフ(丸田恭介) |
第37回 | 2020年 | ダノンザキッド(川田将雅) | オーソクレース(C.ルメール) | ヨーホーレイク(武豊) |
第36回 | 2019年 | コントレイル(福永祐一) | サートゥルナーリア(C.スミヨン) | ワールドプレミア(武豊) |
第35回 | 2018年 | サートゥルナーリア(M.デムーロ) | アドマイヤジャスタ(C.ルメール) | ニシノデイジー(勝浦正樹) |
第34回 | 2017年 | タイムフライヤー(C.デムーロ) | ジャンダルム(武豊) | ステイフーリッシュ(中谷雄太) |
ホープフルステークスの過去の優勝馬とレースレコード
前身時代含めれば世代戦として長い歴史があるものの、G1レースとしての歴史はまだまだ浅いホープフルステークス。しかしG1への格上げから10年と経たないうちに既に和多くの名馬がこの舞台から羽ばたいている。
母が日米のオークス馬のシーザリオ、兄にエピファネイアとリオンディーズという2頭のG1馬がいるサートゥルナーリア(2018年)は特大の期待を背負って6月にデビュー。他馬とは物が違うフットワークで新馬戦と萩ステークス(OP)を連勝すると3戦目には暮れのG1を選択した。単勝オッズ1.8倍の抜けた1番人気に支持され、レースでは内目を追走して逃げ馬の後ろに控える形に。直線ではやや前が詰まるも進路を見つけた瞬間、前に並ぶ間もなく抜け出して2着に1馬身半差をつける完勝劇を演じてみせた。翌2019年にはホープフルステークスからの直行で同じ中山競馬場・芝2,000メートルで行われる皐月賞(G1)も制覇。G1タイトル数はこの2つにとどまったものの、古馬戦線に移ってからは時代の最強牝馬たち相手にも健闘した。
12月にデビューし2歳シーズンは1戦のみで終えた父ディープインパクトと違い、コントレイル(2019年)は9月のデビューから活躍し初G1タイトルの舞台は2歳G1のホープフルステークス。東京スポーツ杯2歳ステークス(当時G3)で後続を5馬身ぶっちぎり中央の芝1,800メートル戦の2歳レコードを更新したコントレイルは次走を暮れの中山に選択。福永祐一とのコンビ再結成で挑むと、道中は逃げ勢の少し後ろの4番手を追走。3コーナーから進出し始め、直線に入る頃には先頭のパンサラッサを捕まえる勢いに。後は楽で追い込み勢も封じ込めて1馬身半差の戴冠となった。前年覇者サートゥルナーリアと同じ直行ローテで翌2020年のクラシックに向かうと、皐月賞制覇後も止まらず無敗の三冠達成まで駆け抜けた。
ホープフルステークスのコースレコードはレガレイラ(2023年)が記録した2:00.2となっている。牝馬ながら新馬戦から次走のアイビーステークス(L)、そしてホープフルステークスと牡馬相手の混合戦に挑み続け、暮れの2歳G1では1番人気に支持される。小回りで直線が短いため一般に前有利とされる中山コースだが、レガレイラと鞍上のクリストフ・ルメールは直線勝負にかける後方を選択。4コーナー曲がって外に持ち出すと末脚爆発の差し切り勝ち。ホープフルステークス初の牝馬による優勝をレコード更新とともに達成した。
ホープフルステークスの歴史
1984年に『ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス』としてレースの歴史はスタート。牡馬への解放や距離の延長、名称変更などを経て2013年までは阪神競馬場・芝2,000メートルでG3レース『ラジオNIKKEI杯2歳ステークス』として行われていた。2014年に舞台を中山競馬場に移しG2レース『ホープフルステークス』としてリニューアル。2017年にはG1へと格上げとなった。
前身時代からこの舞台を足掛かりにG1戦線へと進んでいった強豪が大変多く、優勝馬の歴史にはアグネスタキオン、ヴァーミリアン、ヴィクトワールピサ、エピファネイア、レイデオロなど、その他にも挙げていけばキリがないほどの名馬たちの名前が並ぶ。
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