東京五輪:ゴルフ・松山が2アンダー発進、卓球・伊藤は女子単3位決定戦へ、競泳・瀬戸と萩野が200m個メ決勝進出

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

東京五輪:ゴルフ・松山が2アンダー発進、卓球・伊藤は女子単3位決定戦へ、競泳・瀬戸と萩野が200m個メ決勝進出 image

東京オリンピック6日目となる7月29日、男子ゴルフでは松山英樹が2アンダー発信、卓球女子シングルスでは伊藤美誠が準決勝に敗れ、3位決定戦に回った。また、不調が続いていた競泳男子勢は瀬戸大也と萩野公介が決勝進出を決め、名誉挽回のレースに挑むことになった。
 

マスターズ覇者・松山が初日2アンダースタート

新型コロナウイルス感染で、全英オープンを欠場し、東京五輪出場も危ぶまれていた今季マスターズ覇者・松山英樹が、日本代表のユニフォームに身を包み、霞ヶ関カンツリー倶楽部東コースに登場した。

第7グループで初日を迎えた松山は、前半4バーディでロケットスタートも、折り返してからの11番でボギーを叩き、2アンダーで初日を終えた。松山は2日目に向け、「いいショット、いいパットをするだけです」と語った。もうひとりの日本代表・星野陸也は第1グループでスタートし、イーブンパーで終えている。

松山らが競技を終えたあと、14時から雷雨の接近により一時中断している。
 

ジュニア時代からのライバルに伊藤美誠が完敗…女子単3位決定戦へ

水谷隼との混合ダブルスでの金メダルに続き、個人での2冠を狙う伊藤美誠が、卓球女子シングルス準決勝で孫穎莎(中国)にストレート負けを喫した。

伊藤が世界ランク2位、孫が同3位。年齢はともに20歳でジュニア時代から対戦も多いが、直近で伊藤が4連敗中。混合ダブルス金獲得の勢いで準決勝まで勝ち進んだことでメンタル的なアドバンテージを得たようにも見えた。

ところが、伊藤は第1ゲームを落とし、第2ゲームで巻き返しをはかるも、まさかの8連続失点。ここで逆転を許したことが響いたのか、第3、第4ゲームも粘りきれず、カウント0-4(3-11、9-11、6-11、4-11)でストレート負け。混合ダブルスとの2冠を逃した。

試合後、伊藤は、「0-4ということで本当に惜しくもなかったので、すごい悔しいですけど。気持ちを切り替えて、次の試合に入りたい」と話した。「これが実力」と完敗を受け止めた伊藤は、夜の3位決定戦に向けて気持ちを改めた。
 

瀬戸と萩野がともに200m個メ競泳決勝へ

連日、メダル候補が決勝進出を逃し危機的状況にあった競泳日本男子は、前日の200メートルバタフライでの本多灯による銀メダル獲得で流れが変わったようだ。

まずは男子背泳ぎ200メートルで、日本競泳チームの主将・入江陵介が1分56秒69で全体8位で上位8人の決勝に滑り込んだ。同決勝は明日30日午前10:50の予定だ。

そして、400メートル個人メドレー、200メートルバタフライで決勝を逃し、背水の陣で200メートル個人メドレー準決勝に臨んだ瀬戸大也は、1分56秒86で全体3位で無事決勝入り。瀬戸のライバルで盟友の萩野公介も1分57秒47で全体6位で決勝進出を決めた。

スキャンダルなど逆風の中でもがく瀬戸は「今日のレースが最後になるかもしれないという中で、やるべきことをやろう」という思いで泳いだという。盟友の萩野とともに決勝に進んだことについては「公介と日の丸を二つ背負って決勝で戦えることに誇りを持って、最後まで全力で泳ぎたい」と話した。

対する萩野も2019年の精神的な不調で無期限休養。復帰後も苦闘の連続で代表権を掴んで本番のレースにこぎつけたこともあり、決勝進出に男泣き。瀬戸についても「決勝で一緒に泳げるなんて、神様の贈り物以外考えられない」と話した。萩野自身、決勝までの道のりはそれだけ険しかったということだろう。

上位8人による男子200メートル個人メドレー決勝は明日30日、午前11:16スタートを予定する。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。