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ボクシング・格闘技界を騒がせ続けるフロイド・メイウェザーが、大晦日にさいたまスーパーアリーナで行われる「RIZIN14」で、キックボクシング史上最高の天才と称される那須川天心と対戦することが11月5日、東京都内で行われた会見で発表された。メイウェザーは昨年8月にコナー・マクレガーに勝利して以来、3度目の引退宣言を告げ、実戦から離脱していた。5日の会見では、復帰戦に日本を選んだ理由として、プロデビューを果たしてから海外での試合経験がなく、アマチュア時代のように海外で戦う機会が欲しかったことと、日本の会場の雰囲気の良さを挙げていた。
ボクシング界の世界的スーパースターが来日するとあり、日本の格闘技ファンは賛否含めて沸きに沸いた。ところが、この夢のファイトは発表があってから3日も経たないうちに中止が宣言された。ことの発端はメイウェザー自身が日本時間8日に更新したインスタグラムの投稿だった。
アメリカに帰国したメイウェザーは、自身のインスタグラムでの投稿の中で、急遽試合の中止を発表。その1740文字にも及ぶ長文を端的にまとめると、「話が違う」という内容だった。
この投稿によるとメイウェザーは、日本に来るまで那須川が対戦相手だったことすら知らされておらず、RIZINが選んだ相手と3ラウンド9分間のエキシビションをするとだけ聞いていたようだ。また、あくまで「エンターテイメントとしてのエキシビションマッチ(非公式試合)」として認識していただけで、この試合がテレビ放送されることも全く知らされていなかったのだという。
そして、11月5日の会見の席で事前に自分が聞いていた話と違う内容が発表され、帰国してすぐに試合中止を発表したというのが大まかな流れのようだ。
メイウェザーの主張の真偽は定かではないが、試合を主催するRIZIN側の説明を待つしかないのが現状だ。かつてのメイウェザー vs. マクレガーも正式に決まるまで2年近くの月日を要した。どちらにせよ、夢のドリームマッチは現時点では、泡と消えてしまったようだ。
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