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アンディ・ルイスJr.が先週末にサウジアラビアで行われた世界ヘビー級王座戦でのアンソニー・ジョシュアとの再戦を前にして体重を増やし過ぎたことを認めた。
ルイスは6月にマディソン・スクウェア・ガーデンでジョシュアを7回ノックアウトで破り、初挑戦でWBA・WBF・IBO・IBFの世界タイトルを奪う快挙を成し遂げ、世界中に衝撃を与えた。6か月後、再戦を前にした計量式で、ルイスはまた別の形で世界中を驚かせることになった。なんとルイスの体重は283パウンド(約128.4キロ)にまで膨れ上がっていたのだ。
これは前回の試合時に比べて15パウンド(約6.8キロ)も重く、かつてボクシング史上最重量のヘビー級王者だったニコライ・ワルーエフに次ぐものだ。ただし、ワルーエフの身長は213センチ、ルイスは188センチだ。
一方のジョシュアは前回より10パウンド(約4.5キロ)体重を絞り、237パウンド(約107.5キロ)と万全のコンディションで世界タイトル奪回に臨んだ。
今回の戦いでは、ジョシュアはボクシングの教科書通りの戦いを見せた。常に動き回ってルイスとの距離を取り、的確なジャブをルイスに浴びせ続けた。3人のジャッジの判定は118-110, 118-110, 119-109と一方的にジョシュアを支持した。
試合後のインタビューでルイスは体重を増やし過ぎたことと十分なトレーニングを積まなかったことを認めた。
「今夜はジョシュアのものだった。僕はするべき準備をしなかった。体重を増やし過ぎた」とルイスは言った。
「ジョシュアは素晴らしいボクシングで僕を上回った。彼は勝利者だ。もし3回目があるなら、今度はきちんと鍛えてくる。自分はもっと強くなれると思っていた。だが次はもっと入念に準備をする。どんな言い訳もしたくない」。
ジョシュアは今回の勝利を自身のキャリアで2番目に重要なものだと言った。1番目はウラジミール・クリチコをノックアウトで破った試合だ。
「アンディ(ルイス)のことは尊敬している。僕を正々堂々とした戦いで破った男だからね。あの敗戦は僕にとって初めて試験に失敗したようなものだ。だからこそ、以前より一生懸命に練習して、今度は勝利を得ることができた」とジョシュアは言った。「この勝利はどれだけ重要かって? それは2番目だ。なぜならウラジミール・クリチコとの試合で僕は非常に多くのことを学ぶことができたからね。あの試合は僕にとって最も重要だ」。
「ウラジミール(クリチコ)をとても尊敬している。彼はとても多くのアドバイスを僕にくれたからね。彼との試合があるから、今日僕はここにいられるのさ。だから彼との試合は僕の中ではいつも1番なんだ」。
(翻訳:角谷剛)