5月1日(日本時間2日)、メンフィス・グリズリーズはトゥオマス・イーサロをヘッドコーチに任命したと発表た。チームの方針により、契約の詳細は非公開とされている。
「トゥオマスがメンフィス・グリズリーズのヘッドコーチとして今後率いていくことに、私は全面的な信頼を寄せています」と、グリズリーズのバスケットボール運営部門社長兼ジェネラルマネージャーのザカリー・Z・クライマンは述べた。
「トゥオマスが率いたチームは、あらゆるレベルで規律正しく、粘り強く、コートの両端で連携を取り、常に期待を超える成果を上げてきました。メンフィスでも同じような成果を期待しています」
イーサロHCは2025年3月28日に暫定ヘッドコーチに任命され、グリズリーズをウェスタン・カンファレンス8位の成績でNBAプレイオフに導いた。彼は2024年7月7日にグリズリーズに欧州での輝かしいコーチングキャリアを経て、アシスタントコーチとして採用されていた。
グリズリーズ加入前、イーサロHCはパリ・バスケットボールのヘッドコーチとして初シーズンに2023-24ユーロカップ優勝とユーロカップ最優秀コーチ賞を受賞。競技史上最高のオフェンスを構築したイーサロHCは、パリを20勝1敗の成績でユーロカップ2シーズン目で優勝に導いた。
イーサロHCは、パリをフランス・リーダーズカップ優勝とフランスLNBプロA決勝進出に導いた功績で、2024年LNBプロA最優秀コーチに選出された。さらに、LNBオールスターゲームでチーム・ワールドのヘッドコーチにも選出。パリの25連勝は、フランスリーグ史上最長の連勝記録だ。
それ以前、イーサロHCはドイツのテレコム・バスケット・ボンでヘッドコーチを務め、2シーズン(2021-23)連続でブンデスリーガ最優秀コーチ賞を受賞している。2023年チャンピオンズリーグ優勝に導いた功績で、同年のチャンピオンズリーグ最優秀コーチ賞にも選出された。イーサロHCはドイツのクライルハイム・メルリンズでも5シーズン(2016-21)コーチを務めた過去がある。
NBA史上初のフィンランド出身監督であるイーサロHCは、ヘルシンキ出身で、14年間の選手キャリアをフィンランドで過ごし、2009年にエスポオ・ホンカでフィンランドカップ優勝を経験した後、2014年にタピオラ・ホンカのヘッドコーチとして監督キャリアをスタートさせた。また、フィンランド男子代表チームで57試合に出場している。
原文:Grizzlies name Tuomas Iisalo head coach(抄訳)
翻訳:大西玲央
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