夢のNBA入りを目指して6月7日に渡米した富樫勇樹(前bjリーグ秋田ノーザンハピネッツ)が、ダラス・マーベリックスのサマーリーグチームのロスター候補に選出された。
富樫のマネジメント会社であるCloud9の発表によると、富樫はマブスのバスケットボール運営部門代表兼GMを務めるドニー・ネルソンから、現地7日に始まるサマーリーグ前のミニキャンプへの参加要請を受けたという。
富樫は現地7~9日にダラスで開催されるこのミニキャンプに参加し、サマーリーグのロスター入りを目指す。現地11日から始まるラスベガスでのサマーリーグに参戦するマブスは、9日までに最終ロスターを絞り込む予定だ。
1993年7月30日生まれ(20歳)、新潟県出身の富樫は、昨季までの2シーズンをbjリーグの秋田ノーザンハピネッツで過ごし、1年目の2012-13シーズンに新人賞、2013-14シーズンにベスト5、最多アシスト賞を獲得した。5月25日に有明コロシアムで行なわれたbjリーグ ファイナルズでは、琉球ゴールデンキングスに89-103で敗れたものの、富樫はチームハイの30得点に加え、5アシストをマークした。
シーズン終了から12日後の6月6日には、東京都渋谷区恵比寿で行なわれたNBAファイナルのパブリックビューイングにゲスト参加して会見を開き、NBA挑戦を正式に表明していた。
「 @NBA_DREAM_TEAM_ presents 2014 NBA FINALS パブリックビューイング」にゲスト参加した富樫勇樹選手 @YukiTogashi が、NBA挑戦を正式に表明した。
— NBA Japan (@NBAJPN) June 6, 2014
富樫は明朝ダラスに向けて出国、当地でマーベリックス関係者と1週間のワークアウトを行ない、15日からニューヨークで行なわれるDリーグの国際トライアウトに参加。まずはNBA入りの登竜門とも言える7月のNBAサマーリーグ参加を目指す。 pic.twitter.com/oXvv9Ejetj
— NBA Japan (@NBAJPN) June 6, 2014
仮に富樫がマブスの一員としてサマーリーグに参加することが決まった場合、日本人選手としては2010年にミネソタ・ティンバーウルブズでサマーリーグ出場を果たした竹内公輔以来4年ぶりの快挙となる。竹内以前には、田臥勇太(2003~2004、2006、2008年)と川村卓也(2009年)がNBAチームの一員としてNBAサマーリーグに参加している。
なお、田臥は2003年と2006年にマブスの一員としてサマーリーグに出場。2004年にはフェニックス・サンズで開幕ロスター入りを果たし、日本人として史上初めてNBA公式戦に出場した。