2年目のサマーリーグで活躍の渡邊雄太が帰国「プレッシャーよりも自信のほうがはるかに上回っていた」

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ジョージ・ワシントン大学を卒業した直後に参加した昨年のサマーリーグと比べて、渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)の成長を感じた人は少なくないだろう。その要因を本人は、「自信」だと語る。

「自信に関しては、去年とは全然違ったなと思っていて。正直、プレッシャーとかそういうものは今年のほうがあったんですけど、それよりも自信のほうがはるかに上回っていたので、気持ちの良い状態でプレイできていました」。

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NBAサマーリーグで初優勝を成し遂げた翌日の7月17日、グリズリーズ2年目を迎える渡邊が日本へ帰国した。渡邊は成田空港での取材に対し、「良い経験ができたと思いますし、自分自身の成長も確かめることができたので、本当にすごく充実したサマーリーグでした」と、語っている。

渡邊は、7月1日(日本時間2日)から3日間行なわれたソルトレイクシティ・サマーリーグと、5日(同6日)から11日間にわたってラスベガスで開催されたMGM Resorts NBAサマーリーグにグリズリーズの一員として参加。前者で2試合、後者で2試合に出場し、合計4試合で1試合平均24.5分の出場で14.8点、7.3リバウンド、1.5アシストを記録した。

ラスベガスでは左脚のすねの痛み(シンスプリント)の影響で決勝ラウンドの3試合を含めて7試合中5試合を欠場したが、グリズリーズはドラフト1巡目全体21位指名のブランドン・クラーク(ゴンザガ大学出身)らの活躍などにより、ミネソタ・ティンバーウルブズとの決勝を制して優勝を果たした。

出場した試合は限られたものになったものの、「去年(のサマーリーグ)よりすごく成長しているなという手応えを感じましたし、このレベルでも十分にやっていけるという確信のようなものを持てた。楽しい時間でした」と、ブルックリン・ネッツの一員として初めてサマーリーグに参加した昨年と比較して、自身の成長を感じることができたという。

左脚の負傷については、「ラスベガスでの1試合目で違和感を感じた」と言い、「その後も痛みが取れなかった」ため、トレーナーと相談して休むことになったという。現在は全力で走ったり、ライブ形式の練習などは禁止されているというが、日本代表としての活動を控えるなか、今後もグリズリーズのトレーナーとコミュニケーションを取りながら判断していく予定だ。

また、サマーリーグでも指揮を執ったグリズリーズのテイラー・ジェンキンズ新ヘッドコーチについては「すごくやりやすいと思った」と好印象を抱いたことを明かしている。

「このサマーリーグでは本当にいろんな役割を任せてくれて、中心選手として、試合にも、自分が出れている間は長い間使ってくれてました。リバウンドをとったらボール運びもそのまま自分にやらせてくれたりとか、いろんなポジションで自分を試してくれた」。

「今後も彼の下でプレイできるっていうのはすごく楽しみです」。

今後、渡邊は日本代表の一員として、合宿や強化試合を経て、8月31日から中国で開催されるFIBAワールドカップ本戦に臨む予定だ。