渡邊雄太がマーベリックス戦に出場、今季8試合目

及川卓磨 Takuma Oikawa

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1月19日(現地18日)、フロリダ州タンパのアマリー・アリーナでダラス・マーベリックス対トロント・ラプターズの試合が行なわれ、ラプターズの渡邊雄太が3試合連続、今季8試合目の出場を果たした。

渡邊は第4クォーター残り2分4秒、111-93と18点リードの場面で途中出場し、試合終了までプレイした。守備では渡邊よりも18cmも身長が高い224cmのセンター、ボバン・マリヤノビッチとマッチアップし、リバウンド争いなどで身体を張った。

また、試合残り30秒ほどのオフェンスでは、マラカイ・フリンとのピック&ロールから左ウイングでボールを受け取ってドライブを試みた。守備のタイレル・テリーをシュートフェイクで飛ばしてドリブルで抜き去ったものの、途上でボールを失い、シュートまで持っていくことはできなかった。なお、失ったボールを味方のディアンドレ・ベンブリーが確保したため、渡邊のターンオーバーにはならなかった。

渡邊は出場時間2分4秒、プラスマイナス+5(出場時間帯のチームの得失点差)で、その他の主要なスタッツはすべてゼロだった。

試合は第1クォーター終盤に審判の判定に憤ったマブスのリック・カーライル・ヘッドコーチが2回のテクニカルファウルを取られて早々に退場となるなど、やや波乱の展開となった。マブスはここからアシスタントコーチのジャマール・モズリーが指揮をとった。

前半は両軍とも47-47の同点でハーフタイムを迎え、ここまではマブスのクリスタプス・ポルジンギスが試合最多の14得点、ラプターズはクリス・ブーシェーが11得点とチームを牽引していた。

だが、後半に入ってラプターズが試合の主導権を握ると、第3Qを34-25、第4Qも35-21としてマブスを圧倒。試合残り3分20秒、ラプターズが108-89と19点リードの場面で、マブスはルカ・ドンチッチとポルジンギスら主力をベンチに下げ、勝負が決まった。最終的にラプターズは116-93で勝利を収めている。カイル・ラウリーは23得点、9リバウンド、7アシスト、ブーシェーは21得点、10リバウンドのダブルダブルを記録した。

この試合はマーティン・ルーサー・キングJr.牧師記念日に行なわれた。試合前には、ラプターズのノーマン・パウエルが代表して試合前にキング牧師を讃えるスピーチを行ない、チームはアフリカ系アメリカ人の公民権運動に生涯を捧げたキング牧師の功績を振り返るトリビュートビデオを放送した。選手たちは揃って胸に「NOW IS THE TIME TO MAKE JUSTICE A REALITY FOR ALL」(今こそ全ての人々にとって正義を現実のものにするとき)、背中に「HONOR KING」(キング牧師に敬意を)と書かれたTシャツを着用した。

今季球団初の3連勝で5勝8敗としたラプターズは次戦、21日(現地20日)にホームでマイアミ・ヒートと対戦する。

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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。