スパーズがグレッグ・ポポビッチHCの退任を発表 29年のコーチングキャリアに幕

大西玲央 Reo Onishi

スパーズがグレッグ・ポポビッチHCの退任を発表 29年のコーチングキャリアに幕 image

5月1日(日本時間2日)、サンアントニオ・スパーズがグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチの退任を発表した。

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29年間ヘッドコーチを務めたポポビッチHCは、スパーズを5度の優勝に導いた名将で、リーグの最多勝利数記録を持っている。今後チームのバスケットボール運営部門代表の役割へと移る。

「ゲームへの愛と情熱は変わらないが、ヘッドコーチの座から退く時が来たと判断した」とポポビッチHC。

76歳のポポビッチHCは11月2日(同3日)に脳卒中を発症してから戦列を離脱していた。それ以降の77試合はミッチ・ジョンソン・アシスタントコーチが代理ヘッドコーチを務め、スパーズは彼がそのままヘッドコーチ職に就任することも合わせて発表している。

ポポビッチHCのキャリアは1422勝869敗で幕を閉じることとなった。これには今季ジョンソン暫定HCが指揮した77試合(32勝45敗)も含まれている。また、スパーズでのプレイオフ通算勝利数は170試合で、これはフィル・ジャクソンの229勝、パット・ライリーの171勝に次ぐ歴代3位の記録だ。

NBA最優秀ヘッドコーチ賞に3度輝き、東京オリンピックではアメリカを金メダルに導き、サンアントニオでは6人の殿堂入り選手(マヌ・ジノビリ、デイビッド・ロビンソン、ティム・ダンカン、トニー・パーカー、ドミニク・ウィルキンズ、パウ・ガソル)を指導した。ポポビッチHCはNBAで170人の異なるコーチと対戦し、ポポビッチHCの就任中には暫定的な移籍を含め、リーグで303人のコーチが交代した。

原文:Gregg Popovich ends coaching career after 29 seasons by NBA.com(抄訳)
翻訳:大西玲央

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大西玲央 Reo Onishi

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。