2023年のNPBドラフト会議は10月26日(木)に行われる。そのドラフト会議でプロ志望届を提出すれば指名される可能性の高い有力な大学生選手を紹介する。
2023年ドラフト会議で注目の大学生
投手
細野晴希(ほその・はるき)※9月19日プロ志望届提出
※日本ハム1位指名
所属:東亜学園高 - 東洋大
投打:左投左打
最速158キロを誇る大学屈指の左腕。東亜学園高では甲子園出場はなかったが、2年冬には東京都代表としてキューバ遠征に参加した。東洋大では1年秋からリーグ戦に出場し、4年春には東都大学野球二部で最高殊勲選手賞、 最優秀投手賞、最優秀防御率賞、ベストナインに輝き、チームを一部昇格に導いた。
7月に開催された第44回日米大学野球選手権大会では優勝に貢献し、最優秀投手に選出された。8月29日に行われた侍ジャパンU-18壮行試合にも登板し、自己最速となる158キロを計測した。
下村海翔(しもむら・かいと)※9月13日プロ志望届提出
※阪神1位指名
所属:九州国際大付高 - 青山学院大
投打:右投右打
最速155キロのストレートに、カットボール、スライダーなどのコンビネーションで試合を作る本格派右腕。九州国際大付高では1年秋からベンチ入りし、2年春からエースとして活躍した。甲子園出場はなかったが、青山学院大では1年秋から東都大学野球二部で登板した。
4年春には東都大学野球一部優勝を果たすと、全日本大学野球選手権では2試合12回を投げて3失点と好投し、18年ぶりの優勝に導いた。7月に開催された第44回日米大学野球選手権大会では3試合11回を投げて1失点の好成績で優勝に貢献した。
常廣羽也斗(つねひろ・はやと)※9月13日プロ志望届提出
※広島1位指名
所属:大分舞鶴高 - 青山学院大
投打:右投右打
下村海翔との二枚看板で春に大学日本一に輝いた155キロ右腕。大分舞鶴高では1年秋からエースで、3年春の大分大会ベスト4が最高。青山学院大では2年春からベンチ入りし、3年まではリリーフとして活躍した。
4年春に先発の座を掴むと、東都大学野球一部優勝に貢献。全日本大学野球選手権では2試合で15回を投げて無失点、明治大との決勝戦では10奪三振を奪い完封勝利を挙げた。日米大学野球選手権では3試合で7.2回を投げて1失点と好投した。
西舘勇陽(にしだて・ゆうひ)※9月18日プロ志望届提出
※巨人1位指名
所属:花巻東高 - 中央大
投打:右投右打
最速155キロを誇る本格派右腕。常時クイックで投げるのが特徴。花巻東高では腰痛に苦しみながらも、2年春のセンバツでベスト8に進出、2年夏、3年夏と3度の甲子園を経験した。
東都大学野球の中央大では1年秋からベンチ入りし、主にリリーフで活躍。3年春には自己最速となる155キロを計測した。3年秋から先発に回ると、5勝を挙げてベストナインを受賞するなど、東都を代表する投手へと成長した。
西舘昂汰(にしだて・こうた)※9月7日プロ志望届提出
※ヤクルト1位指名
所属:筑陽学園高 - 専修大
投打:右投右打
筑陽学園高では2年秋からベンチ入りし、福岡大会、九州大会を制して明治神宮大会に出場、ベスト4入りに貢献。3年春のセンバツではリリーフで勝利も挙げた。3年夏にはエースナンバーを背負い、春夏連続甲子園出場を果たした。
専修大では1年秋から東都大学野球二部で登板。3年秋には二部優勝に貢献し、最優秀投手賞を受賞した。188cm92kgの体格から繰り出すストレートは最速152キロを計測する。1学年上の菊地吏玖(現・ロッテ)をも上回るスケールを感じさせる本格派だ。
草加勝(くさか・しょう)※9月27日プロ志望届提出
※中日1位指名
所属:創志学園高 - 亜細亜大
投打:右投右打
最速153キロのストレートにカーブ、スライダー、ツーシームを武器とする右腕。創志学園高では2年春からベンチ入りし、夏の甲子園に控え投手として出場も登板はなかった。3年夏は岡山大会ベスト4。同期に西純矢(現・阪神)がいた。
東都大学野球の亜細亜大では2年春にデビューし、3年秋に最優秀防御率と敢闘賞を受賞、4年春には最優秀投手とベストナインに輝いた。4年時には日米大学野球選手権にも出場した。
武内夏暉(たけうち・なつき)※9月13日プロ志望届提出
※西武1位指名
所属:八幡南高 - 國學院大
投打:左投左打
185cm90kgの体格から最速153キロの速球を投げ込む大学球界屈指の左腕。タイミングの取りづらいフォームからスライダー、ツーシーム、チェンジアップなどの変化球を操る。八幡南高では2年秋からエースも、甲子園出場はなし。
國學院大では2年秋からリーグ戦に登板し、3年春から先発、同秋からエースとなり最高殊勲選手を受賞。2年秋の明治神宮大会はベスト4、3年秋の明治神宮大会では準優勝だった。4年夏の日米大学野球選手権にも出場し、優勝に貢献した。
村田賢一(むらた・けんいち)※9月13日プロ志望届提出
※ソフトバンク4位指名
所属:春日部共栄高 - 明治大
投打:右投右打
多彩な球種と投球術で打者を打ち取る技巧派右腕。ショートイニングなら150キロを計測するなど球威も持ち合わせる。春日部共栄高では2年秋の関東大会で準優勝し、3年春のセンバツに出場した。
明治大では1年秋にリーグ戦デビューも、右肘手術のため初勝利は2年秋だった。しかし3年春から先発の座を掴むと、これまでに通算15勝(1敗)をマーク(10月12日時点)。4年春にはベストナインにも選出された。3年春・秋、4年春とリーグ戦3連覇に貢献し、3年秋の明治神宮大会では優勝を果たした。4年夏には日米大学野球選手権にも出場した。
捕手
進藤勇也(しんとう・ゆうや)※10月3日プロ志望届提出
※日本ハム2位指名
所属:筑陽学園高 - 上武大
投打:右投右打
“異次元”とも称される強肩と長打力が魅力の打てる捕手。筑陽学園高では同期の西舘昂汰(専修大)とともに3年春・夏の甲子園に出場し、センバツではベスト8に進出した。
関甲新学生野球連盟の上武大では2年春から正捕手。その春の全日本大学野球選手権でベスト4、3年春の全日本大学野球選手権では準優勝し、自身も敢闘賞を受賞した。3年秋には明治神宮大会にも出場した。
侍ジャパン大学日本代表では3年時にハーレムベースボールウィークに出場、4年時には日米大学野球選手権でチームを優勝に導いた。
有馬諒(ありま・りょう)※9月20日プロ志望届提出
所属:近江高 - 関西大
投打:右投右打
リーダーシップに長けた経験豊富な強打の捕手。近江高では1年秋から正捕手で、2年春・夏、3年夏と3度の甲子園に出場し、2年夏はベスト8に進出した。1学年上に北村恵吾(現・ヤクルト)、同期に林優樹(現・楽天)がいた。
関西大では2年秋から正捕手の座を掴むと、そこから3季連続でベストナインに選出された。3年秋には明治神宮大会に出場してベスト8入りに貢献した。小・中・高・大で主将を務め、日米大学野球選手権でも優勝を果たした。
内野手
上田希由翔(うえだ・きゅうと)※9月13日プロ志望届提出
※ロッテ1位指名
所属:愛産大三河高 - 明治大
投打:右投左打
長打力が魅力の大学球界屈指のスラッガー。愛産大三河高では1年秋から四番に座り、2年夏の東愛知大会を制して甲子園に出場した。明治大でも1年秋から四番に座ると、3年春、3年秋、4年春とリーグ戦を連覇。3年秋の明治神宮大会では優勝、4年春の全日本大学野球選手権では準優勝を飾った。
高校通算46本塁打、東京六大学通算9本塁打をマークしている(9月22日時点)。日米大学野球選手権に出場した侍ジャパン大学代表でも4番を務めた。
廣瀬隆太(ひろせ・りゅうた)※9月1日プロ志望届提出
※ソフトバンク3位指名
所属:慶應義塾高 - 慶應義塾大
投打:右投右打
大学球界が誇る右の長距離砲。慶應義塾高では2年春、夏と2度の甲子園を経験。センバツは代打の出場だったが、夏の甲子園では「4番・一塁」で安打も放った。慶應義塾大では1年春からベンチ入りし、2年春に全日本大学野球選手権優勝、2年秋は明治神宮大会準優勝を経験した。
1年秋、3年春、3年春と3度のベストナインを受賞し、歴代5位タイの19本塁打を記録している(9月27日時点)。3年時にはハーレムベースボールウィーク、4年時には日米大学野球選手権に出場した。幼稚舎、普通部、高校、大学と慶應義塾で過ごした生粋の慶應ボーイでもある。
辻本倫太郎(つじもと・りんたろう)※9月9日プロ志望届提出
※中日3位指名
所属:北海高 - 仙台大
投打:右投右打
168cmと小柄ながら、広い守備範囲が武器のショート。北海高では2年夏からショートのレギュラーも、甲子園出場はならなかった。仙台大では1年秋からリーグ戦に出場し、2年春からショートのレギュラーを掴むと、3年からは打撃でも主軸を打ち、4年からは主将を任された。3年春、4年春にはベストナインを受賞した。
2年秋、3年秋と明治神宮大会に出場し、4年春には全日本大学野球選手権でベスト8に進出した。侍ジャパン大学代表では3年時にハーレムベースボールウィーク、4年時には日米大学野球選手権に出場した。