NBAの2024-2025シーズンは、ヤニス・アデトクンボとミルウォーキー・バックスにとって、これ以上ないほど悪いスタートになった。
開幕戦で一部主力を欠いたフィラデルフィア・76ersに勝利したバックスだが、その後はシカゴ・ブルズとブルックリン・ネッツを相手に連敗を喫している。いずれも今季のプレイオフを逸失するとも見られているチームだ。バックスのような優勝を目指すチームには、受け入れがたい黒星だろう。
10月27日(日本時間28日)のネッツ戦で13点差の黒星を喫し、アデトクンボはチームの現状について正直な見解を示した。まだシーズンは始まったばかりだが、スーパースターは心配している。
ネッツの本拠地バークレイズ・センターのロッカーの前で、アデトクンボは「試合に勝つための方法を見つけなければいけない」と話した。
「今の僕たちにはアイデンティティーがない。どうやって試合に勝つんだという感じだ」
"How are we going to win the game? Are we going to defend for 48 minutes? Are we going to move the ball for 48 minutes? Are we going to attack? ... We've gotta find an identity. We don't have that right now."
— ClutchPoints (@ClutchPoints) October 28, 2024
Giannis on the Bucks 1-2 start to the season.pic.twitter.com/hPpC9zRwYa
この日のバックスは18ターンオーバー。開幕2連敗を喫していたネッツに最大22点差を許した。ホーム開幕戦だったブルズ戦では、相手に3ポイントショット成功21本、成功率44.7%を許して133失点している。
アデトクンボはチームの守備における取り組み、ボールを動かせていないことを考慮し、バックスを評価した。その言葉は、チームがドック・リバース・ヘッドコーチの下で同じ方向に進んでいないことを示唆している。同HCは2023-2024シーズン途中に就任。2024-25シーズンはトレーニングキャンプから望むフルシーズン1年目だ。
アデトクンボは「48分間守るのか? 48分間ボールを動かすのか? 48分間攻めて、速いプレイをするのか?」と述べた。
「アイデンティティーを見つけなければいけない。今の僕たちにはそれがない」
それにもかかわらず、アデトクンボは今季も本来のプレイを見せている。最初の3試合で平均28.3得点、12.3リバウンド、6.3アシストだ。しかし、チームのディフェンシブレーティングはリーグのボトム10に位置している。
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バックスにとって痛手なのは、オフシーズンに手術を受け、まだ今季出場していないクリス・ミドルトンの不在だ。だが、そうだとしても、バックスはシーズン序盤のより取り組みやすい日程を生かす絶好機を逃してしまった。
通常、開幕1勝2敗という成績は、警鐘を鳴らすには早すぎるだろう。だが、スーパースターが懸念を示しているなら、パニックボタンを押すタイミングなのかもしれないことを示唆している。
バックスはできるだけ早くアイデンティティーを見つける必要がある。彼らのシーズン、そして未来は、そこにかかっているのだ。
原文:Bucks star Giannis Antetokounmpo gives concerning assessment after team's 1-2 start(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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