MLBの2024年フリーエージェント市場はいつスタート?|スケジュール、有力フリーエージェント情報まとめ

石山修二 Shuji Ishiyama

Daniel Mader

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秋の訪れとともに、MLBのシーズンも終わりを迎える。ドジャースの優勝で幕を閉じた2024年シーズンも見どころ満載だったが、2025年シーズンはすでに大きな注目を集めている。

29チームがドジャースの王座奪取を狙って動き始める一方で、ドジャースは連覇を目指してチーム体制をさらに強化しようとこのオフも積極的に動くと見られている。MLB30チームそれぞれの挑戦は、2月のスプリングトレーニングが始まるずっと前から、選手の補強やチームの再編成を通じて始まっていく。

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例年通り、今年もすでに様々な噂が飛び交い、ストーブリーグは加熱しはじめている。間もなく、各球団は実際にフリーエージェント市場やトレード市場で動き始め、ヤンキースのスーパースター、フアン・ソトが主役となる今オフのフリーエージェントたちと交渉しながら、来季のチーム力アップの可能性を探り始っていくことになる。

では、実際にMLBのフリーエージェント市場はいつから始まるのか?

ここでは、2024年のフリーエージェント市場、トレード市場の開始日、今オフの有力フリーエージェントTOP10の情報をまとめる。

関連記事:2024年オフのMLBフリーエージェントTOP25|フアン・ソトからマックス・シャーザーまで紹介

2024年のMLBフリーエージェン市場はいつ始まる?

  • 2024年のMLBフリーエージェント市場の開始日:ワールドシリーズ終了翌日

選手たちが正式にフリーエージェントとなるのはワールドシリーズ終了の翌日、つまり10月31日(木)である。しかし、フリーエージェント市場の開始には制限がある。選手はワールドシリーズの最終試合から5日後、つまり11月4日(月)までは新しいチームと契約を結ぶことができない。

この5日間については、選手がフリーエージェントとなり、自由に契約交渉できるようになる前に、2024シーズンに所属していたチームが契約交渉を行うことができる期間となっている。またこの期間は、チームや選手がこれまでの契約に含まれていたオプション条項を行使する期間でもあり、チームが選手に対してクオリファイング・オファー(*)を提示する期間にもなっている。クオリファイング・オファーが提示された場合、その選手は10日以内にそのオファーを受け入れて残留するか、拒否することで他チームを含めて自由に契約交渉を行うかを決断をしなくてはならない。

米ケーブル局『ESPN』によると現地11月4日、クオリファイイング・オファーを提示されたのは次の13選手となった。

(ESPNによれば、クオリファイイング・オファーを受けた13選手のリストは次の通り。

  • フアン・ソト、ニューヨーク・ヤンキース
  • コービン・バーンズ、ボルティモア
  • アレックス・ブレグマン、ヒューストン
  • マックス・フリード、アトランタ
  • ウィリー・アダメス、ミルウォーキー
  • ピート・アロンソ、ニューヨーク・メッツ
  • アンソニー・サンタンデール、ボルティモア
  • テオスカー・ヘルナンデス、ロサンゼルス・ドジャース
  • ニック・ピベッタ、ボストン
  • クリスチャン・ウォーカー、アリゾナ
  • ショーン・マネイア、ニューヨーク・メッツ
  • ルイス・セベリーノ、ニューヨーク・メッツ
  • ニック・マルティネス、シンシナティ

 ジェフ・パッサン (@JeffPassan)、2024年11月4日)

このように当初は様々な制約が働くため、通常フリーエージェント市場が活性化するのはこの5日間が過ぎてからとなる。

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チームはいつからトレードが可能?

フリーエージェント市場同様、トレード市場はワールドシリーズ終了の翌日からオープンとなる。ただ、トレード市場に関してはフリーエージェント市場のような制約は一切ない。

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今オフのフリーエージェントTOP10

出典:ダン・トレーシー氏の選ぶ今オフのフリーエージェントTOP25

1. フアン・ソト/外野手、ヤンキース 

26歳という若さで、ソトは2024年にヤンキースでキャリア最高の年を過ごした。彼はニューヨークをワールドシリーズ出場に貢献し、レギュラーシーズンでは打率.288、41本塁打、109打点という成績を残した。攻撃力でチームを牽引するスター選手の一人として、今オフには巨額の契約金を手にする可能性が高い。

2. コービン・バーンズ /先発投手、オリオールズ 

バーンズは現在もリーグ屈指のエースの一人だ。2024年のオリオールズでは、194回1/3を投げて15勝9敗、防御率2.92、181奪三振という成績を残した。サイ・ヤング賞受賞経験もあるバーンズは、今オフに獲得可能な最高の先発投手となるだろう。

3. マックス・フリード/先発投手、ブレーブス

2019年以降、全てのシーズンで防御率を3.30以下を記録しているフリードは、今オフのサウスポーの先発投手としてトップの評価を受ける選手だ。ブレーブスの投手陣の中でも最も安定した活躍を見せてきた実績を、このオフは高額契約に結びつけるチャンスとなる。

4. ウィリー・アダメス/遊撃手、ブルワーズ

アダメスは、打撃面でキャリア杯のシーズンを過ごし、ブルワーズをポストシーズンに導いた。内野の要であるショートを守りながら、32本塁打、112打点と打撃面でもパワーを発揮した彼は、このオフのフリーエージェント市場でで最も注目される内野手の一人となる。

5. アレックス・ブレグマン/三塁手、アストロズ

現在30歳、2025年にはメジャー10年目を迎えるブレグマンはベテランの域に達している選手だ。長年アストロズでプレーしてきて、2024年も打率.260、25本塁打、75打点をマーク、このポジションで最も安定した選手の一人であり続けている。

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6. ブレイク・スネル/先発投手、ジャイアンツ

スネルの2024年のシーズンはスロースタートだったが、キャンペーンが進むにつれて調子を上げ、31歳となった今シーズンも防御率3.12を記録した。依然としてリーグ屈指の左腕投手の一人である。

7. ピート・アロンソ/一塁手、メッツ

パワーヒッターのアロンソだが、2019年に53本塁打を放ったような活躍は期待できないかもしれない。それでも2024年も34本塁打を放ち、メッツのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献している。長距離砲を必要とするチームであれば、アロンソに高額契約を提示する可能性は充分ある。

8. テオスカー・ヘルナンデス/外野手、ドジャース

ヘルナンデスはこれまでチームを転々としてきたが、常にそのパワーを発揮しており、今季はドジャースでも打率.272、33本塁打、99打点という好成績を収めた。

9. アンソニー・サンタンデール/外野手、オリオールズ

スイッチヒッターのサンタンデールは、リーグ屈指のパワーヒッターの一人として、2024年にはキャリアハイの44本塁打を記録した。打率.235と長打力以外の部分には疑問もつくが、それでもこのオフのフリーエージェント屈指のパワーヒッターとして注目されるだろう。

10. ジャック・フラハーティ/先発投手、ドジャース

ドジャースの先発投手陣の中で、万全な状態でポストシーズンに臨んだ数少ない投手だったフラハーティは、ワールドシリーズでもチームのエースとして活躍し、好成績を収めた。現在29歳、2024年のレギュラーシーズン中、ドジャースでは55回1/3を投げ、防御率3.58を記録した。

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*:クォリファイング・オファー:MLBの最高年俸選手125人の平均年俸に相当する1年の契約提示。提示された選手がこの契約を拒否した場合、フリーエージェントを失ったチームは補償ドラフトでの指名権を受け取ることができる。与えられる指名権の順位は、失ったチームのぜいたく税、レベニューシェアリングの状況によって決定される。獲得したチームもぜいたく税、レベニューシェアリングの状況によってドラフト権喪失のペナルティが伴う。

原文:When does MLB free agency start in 2024? Date, top players available and more to know as offseason begins
翻訳・ 編集: 石山修二(スポーティングニュース日本版)

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スポーティングニュース日本版アシスタントエディター

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Daniel Mader joined Sporting News as an editorial intern in 2024 following his graduation from Penn State University. Previously, he covered Penn State, high school and local sports beats for NBC Sports, the Centre Daily Times, the Pittsburgh Post-Gazette, The Daily Collegian and LancasterOnline. He grew up in Lancaster, Penn., with a love for baseball that’ll never fade, but could also talk basketball or football for days.