【Bリーグ チャンピオンシップ 2017-18特別企画】琉球ゴールデンキングス 古川孝敏 単独インタビュー「ファンの方たちの後押しは力になる」

Reo Onishi

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5月12日から始まるB.LEAGUE(Bリーグ)チャンピオンシップを目前に控えた同7日、出場8チームから各1名の代表選手が参加した記者会見が行なわれた。会見後、西地区優勝を果たした琉球ゴールデンキングスの古川孝敏に、ポストシーズンへの意気込みを聞いた。

「技術的なところというよりも、本当に気持ちの部分、メンタルの部分」

――琉球の大型補強のひとりでもあった古川選手ですが、そういった期待のなかで活躍するのは大変なことだと思います。手応えはどうでしたか。

古川孝敏(以下、古川) 僕自身は、チームとして大型補強をしたという感覚ではなかったのですが、もちろんヘッドコーチが変わるという意味では新しいことが始まる、新しい選手が入ってくるという形でイチから作り始めることとなりました。僕は(ケガで)出遅れてしまった部分があったのですが、なかなかうまくいかないことも多かったです。

やはり試合を重ねていくごとに、自分たちのチームが何をコンセプトとして、どういうバスケットを展開していきたいのかをみんなが理解して、共有していくことができました。間違いなく成長してこれている自信はあります。それがもちろんリーグ戦での結果に繋がりましたので、そこは自信を持って良いところだと思っています。

――出だしが遅れてしまい、チームに合流してから「うまくハマったな」と感じた瞬間はありましたか。

古川 正直、天皇杯のときはまだまだできませんでした。川崎(ブレイブサンダース)相手に自分たちのバスケットができなかったので、あれだけ負けてしまったというのがあります。

ただそれも自分たちの経験となり、そこからまた徐々に何をやらなければいけないという自覚が生まれてきたと思います。こう一気にガチッとハマったというよりも、少しずつ、ひとつひとつ摘まんでいけたのかなと思います。

――レギュラーシーズンを4連敗で終えてしまったわけですが、チームの状態はどうですか。

古川 結果として4連敗というのは良いものではないですが、今まで積み重ねてきたものをどれだけ自信を持ってやるかだと思うので、下を向く必要はないです。

最後の4試合に関しては、やっぱり自分たちの悪いところが出てしまいました。もちろん良いところもあったのですが、うまくいかないとき、どういうことをしてしまうと相手にやられてしまうのかというのを改めて感じることができたというところを考えれば、逆に前向きに捉えることができると思います。

ネガティブになり過ぎず、この1週間でどれくらい準備できるかが重要だと思います。本当に前向きに捉えていきたいです。技術的なところというよりも、本当に気持ちの部分、メンタルの部分ですね。

――悪いところが出た分、そこをどう修正していくかということですね?

古川 良くなかったところは、自分たちの気持ちの持ちようで変わる部分が多くあると思うんです。例えば。技術的にパスが下手だとかそういうことではないので、個人もそうですけどチームとしてこういうことはしちゃいけないよねっていう部分を理解して詰めていけると思います。

そこをしっかりこの1週間で、みんなもう1回ひとつひとつ確認していきながら作っていければ、間違いなく自分たちの力が出せると思います。

「相手のやりたいところを、いかに気持ちよくプレーさせないか」

――B.LEAGUEアナリストの佐々木クリスさんが琉球について「屈指のディフェンスと3ポイントショットが武器」と説明していましたが、古川さんも正にその“3&D”タイプの選手ですよね。しかし、対戦相手の名古屋ダイヤモンドドルフィンズも3ポイントショットがとても多いチームです。対抗心はありますか。

古川 ディフェンスは間違いなく自分のなかでポイントです。相手はアテンプト(フィールドゴール試投数)がとても多いチームなので、そこは絶対に消さなきゃいけないという気持ちはあります。どれだけ防ぐことができるかによって、相手のフラストレーションにもつながると思います。

本当にディフェンスは大事な部分です。相手のやりたいところを、いかに気持ちよくプレーさせないかっていうのを重要視することが、勝利に繋がっていると思っています。

――特に警戒している選手はいますか。

古川 3ポイントショットが上手いとはいえ、ゴール下に(ジャスティン)バーレル選手がいるのであまり気を取られすぎていると、インサイドでやられてしまいます。誰がっていうよりも、全員がどこからでも狙ってくるチームなので、絞りすぎることもできないのかなと思っています。

――古川選手は昨年のファイナルMVP(※当時は栃木ブレックス所属)でもあり、大舞台に強いというイメージがあるのですが、自分のなかでそういう気持ちはありますか。

古川 あまり考えたことはないですね。でもああいう環境でやれるっていうのは凄く嬉しいことで、本当に興奮する環境だなっていうのは自分のなかで感じる部分はあります。

――やはり大きな舞台は興奮するタイプなのですね。

古川 そうですね、やっぱり好きですね。あれだけのファンの方の前でプレーして、あれだけのファンの方に応援してもらえてるっていうのはすごくありがたいことです。やらなきゃいけないっていう気持ちにもなりますし、あんまり上手い表現はできないんですけど、やっぱり気持ちがいいっていうのはありますね。ちょっと自分本位な感情になっちゃうんですけど(笑)。ただやっぱりそういった環境でやれるのはとても嬉しいです。

Bリーグ 琉球ゴールデンキングス 古川孝敏

「ここまでやって来たことに対して、どれだけ自分たちが自信を持てるかということが全て」

――今回、ホームで試合ができるわけですが、沖縄というホームアドバンテージはやはりありますか。

古川 今年レギュラーシーズンをこなしてきたなかで、もうそれが普通だったので、違いとかは何も感じなかったのですが、逆に普段やり慣れていない選手やチームにとってはまず(沖縄という)距離感というところで、少しアドバンテージがあるのかなと思う部分はあります。

ホームでやれるというのは何をどう考えてもアドバンテージだと思うので、そこを取れたというのは自分たちにとってとても心強いです。ファンの方たちの後押しがあるっていうのは、間違いなくコートに出ている5人にとって、6人目、7人目の力になります。大きなプラスになると思います。

――沖縄に来てみて、ファンの違いというものは感じますか。

古川 大勢の方がチームを応援してくれるという根本的なところはどこでも変わらないありがたさだと思いますが、確かに良い意味で沖縄という独特な空気や雰囲気はあるかもしれないですね。

――「ここから先は、結果こそすべて」がCSのテーマなわけですが、古川選手にとって優勝という結果を出すために一番必要だと思うことを教えてください。

古川 ひとつだけと言うと難しいのですが、まずはここまでやって来たことに対して、どれだけ自分たちが自信を持てるかということが全てだと思っています。それを信じて思い切りぶつかっていくことが大切です。積み重ねてきたことは絶対に裏切らないので、そこで信じてやっていきたいと思います。

あとは本当に、1秒1秒気を抜かずにボールを絶対に自分たちのものにする。そういう激しい気持ちを持つことが大事だと思います。ルーズボールという一言だけで終わらせたくないのですが、そういう激しさ、「絶対勝ってやる」という気持ちが重要です。自信を持ってリラックスしてプレイしているなかでも、その強い気持ちは間違いなく必要だと思います。何が何でも勝ちたい、絶対勝ちをもぎ取るっていう強い気持ちが大事かなと考えています。

聞き手: 大西玲央

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