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Bリーグ初年度の昨シーズン、川崎ブレイブサンダースはリーグ最高勝率を挙げるもファイナルで栃木ブレックスに敗れ、初代王者の称号を逸した。ワイルドカード上位(東地区3位)で進出することとなった今年のチャンピオンシップ(CS)は、クォーターファイナル(準々決勝)で同地区優勝の千葉ジェッツふなばしと激突する。
厳しい相手だが、川崎もエースのニック・ファジーカスが日本帰化を果たし、勢いを得ている。念願の王座奪取、東芝の看板で戦う最後のシーズンについて、同軍看板選手の一人、辻直人に話を聞いた。
「チームとしても、僕個人としても自信を持ってCSへ入ることができる」
――東地区で3位、ワイルドカード上位という順位でチャンピオンシップへ入るわけですが、この位置でポストシーズンへ入ることについてはどう考えていますか?
開幕してからを考えると本当にチーム力は上がっていると思いますし、若手も成長してきています。あとはみんなも知っていると思いますが、ニック(ファジーカス)も帰化したこともあります。CSへ向けては良い準備ができていると思います。
――昨シーズンはリーグ最高勝率(49勝11敗/.817)をあげてファイナルに進出しましたが、強豪ひしめく東地区で戦ったこともあって、今年は勝率を下げてこの順位でCSに入ります。こうした成績や順位は想定内でしたか?
もちろん、この東地区で1位になるというのはひとつの目標だったので、それを達成できなかったのは悔しいです。が、東地区だけじゃなくて、中地区、西地区の他のクラブのレベルも上がってきていましたし、去年より厳しい戦いは多かったので、その点で、今シーズンは勝ちきれないというか、連勝できないことが多かったです。序盤にそういう他地区とやる中でけっこう負けることが多かった。
東地区はすごくハードにプレイするチームが多いのですが、その中で川崎はソフトだったと思いますし、リバウンドでもそれほど良い成績を残せていなかったので、そういったところが勝ちきれない、連勝できないというところ、最終的な成績につながったと思います。
――そしてこの週末のクォーターファイナルでは千葉ジェッツふなばしという東地区の王者と対戦します。直近の5月2日の対戦では102-90と勝利していますが、この対戦相手の印象はいかがですか?
本当にすごく速攻を出すチームで、それで今まではやられてますし、あとはリバウンドも強いです。やっぱり(帰化選手の)マイケル・パーカー選手のところのアドバンテージでやられていたのが多かったです。
今回、ニックが帰化してどういう戦い方になるのかなと思って最後の試合に挑んだのですが、彼が帰化した(=出場時間を増やした)ことでリバウンドも良くなりましたし、パーカー選手のアドバンテージも消せるようになり、それが勝利につながったので、チームとしてもそうですが、僕個人としても自信を持ってCSへ入ることができるのかなと思います。
「優勝するためには彼(篠山)の力は絶対に必要」
――チャンピオンシップ直前にそういう対戦相手に勝利できたのは大きなことと捉えていますか?
結果としては大きいです。ただ、本当、終盤の終盤だったので、順位も変わるような順位ではなかったですし、レギュラーシーズンの終盤とCSでの戦い方っていうのは、気迫とか、そういうのは全然違うと思います。
千葉さんには爆発力があるので、そこで油断をするとすぐに試合の展開が変わってしまう恐れがあります。ただ、(ニックの帰化などもあって)最後の試合でどうなのかっていう不安がある中で勝てたのは大きいです。
――ファジーカス選手の帰化の一方で、シーズン終盤にポイントガードの篠山竜青選手が右足を捻挫するというアクシデントがあり、千葉とのクォーターファイナルも含めて出場が危ぶまれます。
もちろん優勝するためには彼の力は絶対に必要です。でも直近の千葉さんとの試合では彼がいなくても勝てたという自信もありますし。また、その中でルーキーの青木(保憲)のプレーイングタイムが伸びて、彼にとってはすごくいい経験をこの数試合でできたと思います。CSでも、彼は彼なりの仕事は絶対にしてくれると思っているので、それはそれでチームにとって良い材料だと思います。
あとは篠山選手が万全で帰ってくるかどうか。間に合えば間に合えばで、彼の力があれば僕らにとってはまたさらに良い結果になると思います。
「チームとしてのディフェンス力は格段に上がっている」
――今シーズンは選手の入れ替わりも多くあったわけですが、今年のチーム独特の強みのようなものがあれば教えてください。
去年のチームはママドゥ(※ジュフ・磨々道、昨季引退した帰化選手)がいて、その時点でアドバンテージとして抜け出ていた部分がありました。彼はすごいリバウンドもスクリーンもしっかりやってくれていたので。
でも彼がいなくなった今シーズンは、それによってけっこう負けることも多くなりました。何が足りないのかを考えた時にディフェンスだったり、リバウンド、ルースボールといったところが足りないと気づいたわけですが、後半戦から終盤にかけてのチームとしてのディフェンス力は去年に比べると格段に上がっていると思います。
――千葉戦は他球団と比べてもより熱狂的なファンのいる船橋アリーナで戦わないといけません。
“ど”アウェイの中で試合が組まれるので、そこは僕たちにとっては不利な状況となりますが、この前もアウェイ(千葉ポートアリーナ)の中で勝っています。そういう状況で40分間戦うことは1分1分が大事になってきますが、自分たちとしては集中して自分たちのプレイをするだけだと思います。
「今までお世話になった分を少しでも恩返ししたい」
――東芝のチームとしては最後のシーズンとなりますが、それを踏まえてチームとしてはどういった気持ちでCSを戦っていきますか?
本当に、(東芝に対しては)感謝の思いが大きいので、その気持ちを持って今までお世話になった分を結果でもって少しでも恩返ししたいです。
また、NBLの最終シーズンでも東芝さんにいろいろ問題があった時に、僕らが優勝して良いニュースを、少しでも明るいニュースを届けられた。そういった思いを全面に出せば、自分たちも日頃の力以上に出せるものがあると思います。
――昨年のファイナルで敗れた悔しさを持って入った今シーズンですが、人間ですからそういった感情は時間が経つと薄れてくるものです。今、この時点でブレイブサンダースの中ではその悔しさを思い起こしてCSで戦おう、といったことを話し合ったりはしていますか?
そうですね。開幕はその気持ちを持ってシーズンを戦おうということで始まりました。おっしゃるように、そういう気持ちが薄れた時期もあったかもしれないですが、こうしてCSが始まるということになって、もう一度その思いを思い出して戦おうということは皆が言っています。
東芝さんへの感謝もそうですし、それプラスアルファ、昨年のファイナルの悔しい思い、リベンジするっていう思いも強いので、それが良い結果に結びつくと信じて戦うだけだと思います。
聞き手: 永塚和志
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