コスタリカ戦でも特別な才能を見せつけた日本代表・三笘薫「次に勝てばいい話」|カタールW杯

及川卓磨 Takuma Oikawa

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11月27日(日)にアフマド・ビン・アリ・スタジアムで行われたFIFAワールドカップ・カタール2022のグループステージE組第2節、サッカー日本代表(FIFAランキング24位)は、コスタリカ代表(同31位)との一戦に0-1で敗れた。

23日の第1節でドイツ代表(同11位)に2-1で勝利する大金星をあげた日本だったが、ランキング下位の相手に勝ち点をあげることはできなかった。

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そんな悔しい敗戦となった試合の中で、日本代表の希望の光となったのがMFの三笘薫だろう。

試合終盤に才能を見せつけた三笘薫

前半を0-0で折り返した後半17分、山根視来に代わって投入された三笘は、出場後もしばらく左ウイングの位置で戦況を見守る状態が続き、なかなかボールに絡む機会を得られずにいた。

だが、後半36分に吉田麻也のクリアミスから日本がコスタリカに失点を許して窮地に立たされると、三笘の特別な才能が輝き出す。

左サイドから鮮烈なドリブルでディフェンダーを抜き去って敵陣深くまで切れ込み、ゴール前にボールを流し込んで日本に大きな得点チャンスを生み出すこと2度――。後半42分と47分に飛び出した三笘の天才的なドリブル突破からのセンタリングは、どちらも味方のゴールにこそつながらなかったものの、得点の気配が見られない苦しい展開のなか、ほぼ単独で決定機を作り出す圧巻のプレーだった。

その三笘はコスタリカ戦後「個人的なミスもあったし、球際のところだったり、前半からディテールで負けている部分があった」と語り、チーム全体としてのプレーの精度が低かったところを反省点に挙げている。

それでも「次(のスペイン戦)に勝てばいい話。どんな展開になってもチーム全員で頑張りたい」と、最終第3節に向けて前を見据えた。

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三笘薫の先発起用はあるのか?

ドイツ戦では堂安律の同点ゴールにつながる起点になったように、ここまで大会2試合でどちらも後半からの出場となっている三笘が、日本の攻撃を牽引していることは間違いない。

最低でも勝ち点が必要になるグループステージ最終戦のスペイン戦では、そんな三笘の先発起用があるのかどうかも注目ポイントになるだろう。

ドイツを撃破したハリファ国際スタジアムで行われるスペイン戦は、12月1日(木)28時(2日午前4時)キックオフ予定だ。

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大会展望&注目国の戦力分析

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日本代表 選手名鑑

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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。