2022-2023シーズンが終わりに近づく中で、インテルは複数の大会で競っている。
イタリアの巨人はチャンピオンズリーグ（CL）の準決勝に勝ち進んでおり、ライバルのACミランと決勝進出をかけて対戦しているところだ。セリエAでもトップ4の座におり、来季の欧州カップ戦出場権を巡って周囲としのぎを削っている。
5月末にはフィオレンティーナとのコッパ・イタリア決勝を控えており、インテルは3つの大会で最大限の集中を求められるかたちだ。
そのインテルは、ユニフォームのメインスポンサーが不在という状況で戦っている。暗号通貨企業「DigitalBits」社とのスポンサー契約が失敗し、支払い不履行に陥ったからだ。この状況の犠牲者となったセリエAのクラブはインテルだけではない。ローマも支払い不履行の結果、DigitalBitsをスポンサーから外した。
DigitalBitsの支払い不履行でユニフォームの胸スポンサー不在となったインテル
インテルはDigitalBitsとの契約を中断し、ユニフォームのメインスポンサー不在の状態となった。
インテルは今季のスポンサー料2500万ユーロ（約36億7500万円／1ユーロ＝147円換算）から一銭も受け取っておらず、契約が4月末に中断されている。
中断の2か月前、インテルは2月に「DigitalBitsは基本スポンサー料の2400万ユーロ（約35億2800万円）と、総額120万ユーロ（約1億7640万円）のここまでのボーナスも支払っていない」と主張していた。
ネラッズーリ（インテルの愛称）とDigitalBitsの取引は、2026年6月までの総額8500万ユーロ（約124億9500万円）という巨額契約だったと報じられている。
インテルが最初にユニフォームの胸スポンサーなしで試合に臨んだのは、4月30日のセリエA、ホームでのラツィオ戦だった。
ローマもDigitalBitsとの契約を中断
DigitalBitsは同じセリエAのASローマとも契約していたが、こちらも支払い不履行で中断された。
インテルと違い、ローマには当初スポンサー料が支払われていたようだ。しかし、それらも滞り、取引は中断されている。
DigitalBitsは「パートナーシップの再定義のための前向きなプロセスを進めている」とし、支払い不履行に関してはスポンサー契約交渉の責任者と報じられたフィンテック企業「Zytara」を非難している。
原文：Why don't Inter have a shirt sponsor? Milan sponsor DigitalBits fail to make payments amidst deal with Zytara（抄訳）
翻訳：スポーティングニュース日本版編集部
