渡邊雄太がラプターズと本契約締結

及川卓磨 Takuma Oikawa

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トロント・ラプターズのフォワード、渡邊雄太がチームと本契約(標準NBA契約)を結んだ。4月19日にチームが発表した。契約内容は明らかにされていない。

チームが発表した後、渡邊はツイッターで「エグジビット10→2way→本契約。努力し続けたかいがありました!更に上を名指して(※「目指して」の間違いであると本人が訂正)もっともっと頑張ります!今後も応援よろしくお願いします!」(原文ママ)と投稿し、念願だった本契約締結をファンに報告した。

昨季までの2シーズンをメンフィス・グリズリーズで2ウェイ契約選手として過ごした渡邊は、フリーエージェントとなっていた今季開幕前の昨年12月1日(日本時間2日)に、ラプターズとエグジビット10契約を結んでトレーニングキャンプに参加。その後、昨年12月20日(同21日)にNBAとNBA Gリーグの両方でプレイできる2ウェイ契約を結び、今季をプレイしていた。

グリズリーズでプレイしていた先の2シーズンから常に目標に掲げていた「本契約」をNBA3年目にしてついに掴み取った形となった。

渡邊はここまで今季ラプターズで39試合に出場(先発1試合)し、1試合平均13.4分の出場で4.0得点、3.3リバウンド、0.7アシスト、0.51スティール、0.41ブロック、フィールドゴール成功率44.8%、3ポイントショット成功率40.0%、フリースロー成功率82.6%を記録している。そのいずれもが自己最多もしくは自己最高記録だ。

本契約締結前日となる現地18日(日本時間今朝)のオクラホマシティ・サンダー戦では、3試合連続の二桁得点となる10得点、4リバウンド、自己最多4アシストをマークし、勝利に貢献。16日(同17日)に113-102で勝利したオーランド・マジック戦ではキャリアハイとなる21得点をマークしていた。

本契約を結んでNBAの公式戦に出場する日本人選手は2004-05シーズンの田臥勇太(フェニックス・サンズ/現Bリーグ 宇都宮ブレックス)、現ワシントン・ウィザーズの八村塁に続いて史上3人目となる。

渡邊雄太 プロフィール


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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。